60代以上の3分の2は「これまでの人生に満足している」
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタル ファイナンシャル生命保険)が、「人生の満足度に関する調査 2016」の結果を発表しています。
全国の20歳から79歳の男女にインターネット調査を行ない、2,000人の有効回答を得ています。
有効サンプルは、男女同数で、年齢も均等に割り付けられています。
年齢が高いほど、人生への満足度が高い
「これまでの人生の総合的な満足度」を5段階で質問しています。
全体では、「やや満足している」が39%で、一番多くなっています。
次は「どちらともいえない」で29%、「あまり満足していない」15%、「まったく満足していない」9%です。
「非常に満足している」は一番少なく、わずか7%でした。
男女別に見ると、女性の方が満足している人が多くなっています。
また、年代別に見ると、「60代/70代」がもっとも満足度が高く、「非常に満足している」が11%、「やや満足している」が55%で、合わせると、全体の3分の2の人が「満足」と答えています。
将来については不安が残る
しかし、同じ形式で「老後への備え(公的年金、個人年金保険など)」と「亡くなった後の備え(死亡保険、相続対策など)」についての満足度を聞くと、いずれも「あまり満足していない」や「まったく満足していない」という回答が多くなっています。
年齢別にみて、比較的満足度が高い「60代/70代」でも、満足している人は20%前後に留まっています。
年代を問わず、多くの人が自分の老後や亡くなった後のことについて、備えができていないと感じていることがわかります。
元気なうちにやりたいのは「旅行」
では、回答者は、今後の人生の満足度を上げるために、どんなことをしたいと思っているのでしょう。
「元気でいられるうちに、ぜひこれはやっておきたい・やってみたいこと」という質問をしています。この質問は、複数回答ありです。
一番多い回答は「行きたかった場所へ旅行する」で49%でした。
2位は「お世話になった人に感謝の気持ちを伝える」、3位は「働けるかぎり働く」でした。
以下、「親孝行をする」「一番打ち込んでいる趣味を極める」が続いています。
少し順位が低いのですが、終活にからんだ回答もありました。「相続や遺品整理の段取りをしておく」が18%、「自分のお葬式・お墓の手配をしておく」が13%です。
この2つは、40代以上の女性の支持が多くなっています。女性は、このあたりから終活について考え始めるようです。
一方、男性は「60代/70代」から、ようやく増え始めます。男性は、定年退職を迎えてから、ようやく終活について考え始めるという事情がうかがえます。