京都の信用金庫のお客さんが教えてくれた定年退職後の生活
信用金庫に来店したお客さんへのアンケート
京都市下京区に本店がある「京都中央信用金庫」は、「豊かな人生を考える」アンケートを毎年行なっています。
このアンケートは、京都中央信用金庫の本支店に来店しているお客さんに、その場で記入してもらっています。
この方法で1,245人もの回答を集めているのは、やはり顧客との距離が近い地元密着型の金融機関だからでしょう。
ちなみに、回答者は30歳代~70歳以上に及び、男性が38%、女性が62%の割合です。
今回は、その結果から「すでにご自身、もしくは配偶者の方が退職された方」に限定した質問の回答を見てみましょう。
京都で暮らすシニア層の生活の実情が、少し伺える結果となっています。
なお、質問文の文章は、できるだけ原文のまま引用しています。銀行のアンケートらしくない、ゆったりとしたリズムをお楽しみください。
グラフは編集部が作成しました。
「夫婦で暮らしている」人が半数以上
「現在の家族構成は」という質問には、「夫婦で暮らしている」という回答が一番多く53%でした。
男女別で見ると、男性は「夫婦」の割合が63%と高く、女性は48%と低くなっています。
たぶん、男性の方が平均寿命が短く、先立つことが多いため、「子供と暮らしている」または「ひとり住まい」の割合が高いのでしょう。
78%が「一戸建て住宅」に住んでいる
「お住いは」という質問には、78%の方が「一戸建て住宅」と回答しています。
次が「マンション」で15%でした。
「一戸建て住宅」の比率が高いのは、京都らしい特徴と言えるでしょう。
毎月の生活費は「22万円」
「毎月の生活費として、だいたい幾らぐらい必要ですか」という質問の回答を平均すると「22万円」でした。
男女とも、きっかり同じ金額です。
なお、昨年の同じアンケートでは、平均は24万円だったので、生活費を節約していることがわかります。
生活費の柱は「年金」と「預貯金」
「生活費は、何でやりくりされていますか(2つまで)」という質問では、「年金」と「預貯金」という回答が多く、二本柱と言える状態になっています。
年金を柱にして、預貯金で備えるという生活設計が基本ということでしょう。
一番の関心事は「健康」
「今、あなたが一番関心を持っておられることはどんなことですか」という質問では、67%の方が「健康」と回答しています。
やはり、「健康」は、定年後の一番の関心事のようです。
慎ましいながらも堅実な生活
ここまでの回答をまとめてみると、「夫婦二人で一戸建て住宅に住んでおり、世帯の生活費は22万円で、年金と預貯金が収入源」という、手堅い生活像が浮かんできます。
もちろん、これは平均像であって、すべての人がそうだというわけではありません。
しかし、慎ましいながらも、ちょっとうらやましい生活と言っても良いでしょう。