高速道路での逆走の7割は「65歳以上」。事故の死亡率は「46%」

[2017/1/1 00:00]

このところ、高速道路での「逆走」による事故が、よく報道されるようになりました。

国土交通省の発表資料をもとに、高速道路上の逆走の実態を調べてみましょう。

運転者の約7割が「65歳以上」

運転者の年齢は67%が「65歳以上」でした。逆走の7割近くが高齢者によるものです。

逆走を起こした運転者の年齢 出典:国交省

車両別では軽自動車が50%、普通車が43%でした。軽自動車が多いことから、日常生活で足として使用している車が多いと思われます。

逆走車の車種 出典:国交省

認知症の疑いは「8%」しかない

「逆走」の原因として「認知症」が挙げられることが多いのですが、この調査によれば「認知症の疑い」のある運転者は8%に留まっています。

精神障害や飲酒も数%に留まっており、何かの病気や飲酒など、はっきりとした原因がある件数は多くありません。

逆走の83%は特定の原因はなく、ごく普通の人が「不注意」や「気の緩み」などで逆走してしまうことが分かります。

逆走を起こした運転者の状態 出典:国交省

「逆走」は年に200件強のペース

国交省が、把握している高速道路での逆走は、2011年以降で「1,153件」に達します。

これは事故に至る前に確保された件数も含んでいます。

例年、200件を超える件数があり、2016年は前半だけで119件起こっています。

逆走の発生件数 出典:国交省

逆走による事故は死亡率が高い

逆走発生件数の約2割が事故という結末を迎えています。

逆走による事故は年間50件ほどで、増加の傾向にあります。

逆走による事故の発生件数 出典:国交省

逆走による事故の特徴は、死亡率の高さにあります。

高速道路上での事故の死亡率は「10%」ですが、逆走による事故に限ると「46%」に増加します。

逆走による交通事故は、正面衝突など危険な状況につながりやすく、重大な結果を招く可能性が高いのです。

逆走による事故は死亡率が高い 出典:国交省

逆走を起こしやすい場所では標識に注意を

年末年始などの帰省シーズンは、高速道路を利用する機会も増える時期です。

国交省の統計からも分かるように、逆走事故は認知症による特別な事故ではなく、誰でも起こす可能性がある事故です。

逆走を起こしやすい場所である、インターチェンジ、サービスエリア/パーキングエリア、料金 所などでは、進行方向を指示する標識に注意しましょう。

また、高速道路上ではUターンは禁止されています。行き先を間違えたり、行き過ぎてしまっても、必ず次のインターチェンジまで走行してください。

【動画:『逆走してしまったら!?』|NEXCO西日本 (NEXCO West)】
[シニアガイド編集部]
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