終活を始めた人が最初に手がけるのは「葬儀の準備」と「持ち物の整理」
仏事関連総合サービスのメモリアルアートの大野屋が、自社の終活セミナーの参加者に対して行なったアンケート結果を公開しています。
アンケートの対象は、2016年7月から12月に開催した、終活セミナーの参加者190名です。
グラフはメモリアルアートの大野屋提供のデータを基に編集部が作成しました。
自分が先立つことを考えて終活する人が多い
「誰が亡くなることを想定して終活を行なっていますか」と、終活の対象者を聞いています。
全体の半数以上の55.8%が「自分」と回答しています。
残される家族のために、自らの身の回りの整理を行なうことを考えている人が多いようです。
自分の次は「配偶者」で、3番目は「親」でした。
自分が残される立場となった時に備えて活動を進めている人も一定数いることがわかります。
終活の内容は「葬儀の準備」と「持ち物の整理」
「具体的にどのような終活を行なっていますか」という質問で、一番多い回答は、「葬儀内容と資金」でした。
次が「持ち物の整理」で、ここまでは20%を超えています。」
終活の内容として考えているのは、「葬儀の準備」と「持ち物の整理」が多いようです。
以下、「介護・終末期医療の内容と資金」、「財産の整理や相続準備」が続きます。
70代になると「終活」を考える人が多い
「終活を始めたきっかけ」という質問に対して、参加者の半分近い人が「年齢的に必要と感じた」を挙げています。
なお、「年齢的に必要と感じた」と回答した人の年齢は、70代と80代がともに36%で一番多くなっています。
どうやら、自分が70代になる頃から、そろそろ先のことを考えなければいけないという気持ちになるようです。
2番目に多い理由は「パンフレットやチラシ」、3番目は「友人・知人の話」でした。
「友人・知人の葬儀参列」「病気・けが・入院の経験」など、身の回りの不幸がきっかけとなっている人もいます。
「終活」を始めて3年以内の人が多い
「いつごろから終活を始めたましたか」という質問には、「1か月以内」と「1~3年前」という回答がともに25%でした。
以下、「半年~1年前」「3~5年前」「5年以上前」が続きます。
終活を始めてから「3年以内」という人が多数派で、3年以上かけている人は2割に留まっています。