法律で同性婚を認めることに賛成の人は「49%」

[2017/2/11 00:00]

調査会社のR&D(リサーチ・アンド・ディベロプメント)が、恋愛や結婚に関する調査の結果を公開しています。

この結果は首都圏30km範囲の3,000サンプルを対象に、調査票方式で行なわれた調査の一環です。

ここでは「同性婚や性別にこだわらない恋愛」に関する項目について紹介します。

49%の人が同性婚に肯定的

「男性同士、女性同士の結婚も法律で認められるべき」という同性婚についての質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」「あまりそうは思わない」「そう思わない」の4択で回答を求めています。

全体の49%が「そう思う」または「ややそう思う」と同性婚に肯定的な回答をしています。

男女別で見ると、男性は41%、女性は57%が肯定的で、女性の方が同性婚に寛容なことが分かります。

年齢別に見ると、男女とも年齢が高くなるほど肯定的な回答が減っていきます。

男性では、「18~29歳」では56%が肯定的ですが、「70~79歳」では10%に留まっています。

女性でも、「18~29歳」では70%が肯定的ですが、「70~79歳」では28%に低下します。

出典:R&D

同性の恋愛に肯定的なのは29%に留まる

次に「好きな相手であれば、恋愛対象となる相手の性別はこだわらない」と、同性の恋愛について質問しています。

こちらは肯定的な回答が少なく、「そう思う」または「ややそう思う」の合計が29%に留まりました。

同性の恋愛の方が、同性婚よりも否定的な人が多いという興味深い結果になっています。

男女別では、男性は21%、女性は36%で、男女とも同性婚よりも否定的です。

年代別では、年齢が高くなるほど肯定的な人が減っていきます。

出典:R&D

同性の恋愛に対して、同性婚よりも否定的な人が多い

今回の結果で興味深いのは、同性の恋愛に対しては、同性婚よりも否定的な人が多かったことです。
結婚は制度の問題であるのに対して、恋愛は日常生活の延長線上にあるので、拒否感を抱く人が多いのかもしれません。

例えば、同性婚はしたい人がすれば良いと思っているが、家族の誰かに同性の恋人がいるという日常は許せないという感情があるのかもしれません。

また、いずれの問題に対しても、高齢になるほど拒否感が強いことが改めてわかりました。

今回は首都圏で行なわれている定期調査の一部でしたが、全国規模の調査でも、同様の傾向が現れるかどうか注目されます。

[シニアガイド編集部]