スマホのアプリとブラウザの使い分け。フリマやSNSはアプリ優勢
アプリとブラウザの使い分け調査
調査会社のニールセンが、スマートフォンのアプリとブラウザの使い分けの調査結果を公開しています。
この調査は、全国の8,000人(iOS、Android各4,000人)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元にしたものです。
アプリは使用頻度が高く、使用時間も長い
スマホ上のアプリの利用者は5,812万人、ブラウザの利用者は5,574万人で、同じ規模でした。
しかし、一人当たりの利用時間は、アプリがブラウザの約5倍、一日当たりの利用回数も2.5倍もあります。
アプリの方が、ユーザーの習慣になりやすく、集中して使われやすいことがわかります。
なお、アプリの使い分けをする人は少なく、「オークション、フリマ」などのジャンルごとに1つずつしか使われていません。
アプリが優勢なのは「フリマ」や「SNS」
スマホからの利用時間の長短で見ると、アプリが優勢なのは、「オークション、フリマ」や「SNS」です。
ブラウザが優勢なのは、「新聞社系ニュース」や「旅行」、「グルメ」でした。
スマホのユーザーは、やりたいことによって、アプリとブラウザを使い分けていることがわかります。
●届ける情報によって手段を考える必要がある
ニールセンのエグゼクティブアナリスト中村義哉氏は、次のように述べています。
今は、消費者が様々な生活の場面で、スマートフォンをどのように使いこなしているのか、企業がその利用動向をしっかりと理解しなければならないタイミングになったと言えます。例えば、本レポートが明らかにしているように、『カテゴリーによっては、アプリではなくブラウザを中心に利用している人が多い』といった動向を把握することで、最適な形でユーザーに情報を届けることが可能となります。
また、アプリが利用されている場合でも、『各カテゴリーで1つのアプリしか使わない人が多い』といったことを理解することで、自社のアプリ戦略を、今後どうするべきか具体的に考えるきっかけとすることができるでしょう。
つまり、情報を発信する側は、届ける情報によって手段を考える必要があるということでしょう。
また、サービスを普及させるためにアプリを普及させようとしたら、そのジャンルでのライバルに打ち勝って、使ってもらえる存在になる必要があります。