60代で、投資がプラスになっている人は「6割強」
60代の投資の実態
総合不動産企業のロードスターキャピタルが「投資に関する調査」の結果を公開しています。
この調査は、投資経験がある20代から60代の男女600人を対象としたインターネット調査で、2017年3月に行なわれました。
ここでは、退職金による運用などで、投資への関心が高まる「60代」を中心にデータを見ていきます。
出典のないグラフは、ロードスターキャピタルのデータを基に編集部が作成しました。
半分以上の人は「500万円以上」を投資している
60代の投資額を見ると、「1千万円~3千万円」が一番多く24%でした。
投資額が「100万円未満」の人は11%と少なく、57%の人は「500万円以上」を投資しています。
馴染みがある金融商品は「株式」と「投資信託」
「投資経験がある金融商品」では、「株式」と「投資信託」の2つが飛び抜けて多くなっています。
5%以上のリターンを求めている人が多い
「投資による目標利回り」は、「1~3%」「5~10%」「10~30%」の3つが多くなっています。
全体の平均値は9%、中央値が5%でした。つまり、投資をしている人の半分は5%以上の利益を求めています。
投資の目的は「資産形成」と「生活資金」
60代の投資の目的は「長期の資産形成」と「老後の生活資金」の2つが多くなっています。
「株主優待」が3位に入っており、これが株式投資をしている人が多い理由の1つでしょう。
投資がプラスになっている人は6~7割
ここまで見てきたように、60代の投資家は、5%以上のリターンを求めて株式投資をしている人が主流です。
では、実際に「通算の投資リターンがプラスになっている人」、の割合は、どれぐらいなのでしょう。
もっとも割合が高い20代でも、プラスの人は「79%」です。
他の年代は、それを下回っており「60%台~70%台」という結果になっています。
もちろん、投資はリスクがありますから、全員が儲かるわけではありません。
しかし、「損をしていない人は6割~7割で、残りの人はマイナスになっている」ということは、覚えておいても良い数字でしょう。