2017年のドライブレコーダーの販売台数が100万台を突破
前年より38%も増加
調査会社のGfKジャパンが、2017年のドライブレコーダーの販売動向を発表しています。
それによれば、2017年のドライブレコーダーの販売台数は109万台と、初めて100万台を突破しました。
これは、2016年の79万台に比べて、38%も増加しています。
「あおり運転」報道以降に急伸
月別の動向を見ると、10月中旬以降に販売台数が増加しています。
これは、ある高速道路による死亡事故の原因が、「あおり運転」が原因であったという報道を受けたものと推定されています。
「あおり運転」とは「車間距離を詰めた異常接近・追い越し」に代表される危険な運転です。
2017年10月は前年同期比で2.6倍、11月は2.4倍、12月は1.7倍と販売台数が大きく伸びました。
2万円以上の機種が売れている
販売台数の増加を受けて、参入するメーカーも増えています。
2017年は70社強のメーカーから、600種以上のモデルが販売されました。
ドライブレコーダーの平均価格は「14,000円」で、前年より1%上昇しました。
市場は、5千円未満の低価格帯製品と、2万円以上の高価格帯製品に二極化しています。
特に、「あおり運転」の事故報道があった10月以降は、高価格帯製品が売れています。
2万円以上の高価格帯製品の販売台数は、2017年は全体の19%でしたが、12月だけに限ると26%を占めました。
後方の撮影機能を求めるユーザーが多い
GfKジャパンが、2017年11月に約13,500人のドライバーを対象に行なった調査では、「ドライブレコーダーに求める機能」を調べています。
一番多いのは「前方、後方の両方にカメラがついていること」で50%以上の回答者が求めています。
以下、「夜間、暗所対応」「360度の全方位で撮影できる」「長時間録画」「常時録画」などが求められています。
現在のドライブレコーダーでは、自分の自動車の後方が撮影できる、または360度撮影できる機種は、高価格帯の一部の機種に限られています。
これらの機能を求めるユーザーが増えていく限り、ドライブレコーダーの高機能化と、高価格帯への移行が進むでしょう。