長野県小諸市がふるさと納税で入れる合葬墓を募集
長野県小諸市がお墓を返礼品に
長野県小諸市が、ふるさと納税の返礼品として、お墓の募集を開始しました。
小諸市が運営している「高峯聖地公園」の合葬式墓地の永代使用権を、ふるさと納税の返礼品として登録したものです。
ふるさと納税の設定条件は、「24万円以上の寄附」としています。
小諸市では「公営の墓地をふるさと納税の返礼品として取り扱うケースは極めて珍しく、全国初の取り組みの可能性がある」としています。
山間にある公営墓地で、追加経費などは不要
「高峯聖地公園」は小諸市市営の公営墓地です。
所在地は、「長野県小諸市己字高峯2番地1」で、しなの鉄道「小諸駅」より車で約20分、または国道18号線「小諸警察署前」より15分です。
ふるさと納税の返礼品となるのは、お骨を共同で埋蔵する「合葬式聖地」です。
「合葬式聖地」は、2008年(平成20年)に建設され、小諸市が管理しています。
利用する場合、ふるさと納税分以外に、管理費、共益費、光熱費などは発生しません。
また、現在、納骨するお骨がなくても、生前に申し込みをすることもできます。
今回の返礼品では、納骨は「共同埋蔵方式」に設定されています。
最初から、共同で埋蔵されますので、あとでお骨を取り出して移したり、分骨することはできません。
また、霊園の注意事項として、「冬季は凍結による設備の破損防止のため、聖地公園内の水道、トイレなどの水回り設備を閉鎖します」とあります。
交通についても、「厳寒期の凍結などは各自で対策をお願いします。(参考:小諸市の凍結深度60cm、軽井沢町の凍結深度80cm)」とあるので、厳冬期のお墓参りには注意が必要そうです。
申し込み方法
返礼品がお墓なので、申し込み方法は、やや複雑になっています。
最初に、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のページで、申し込みを行ないます。
その上で、送付されてきた書類に必要事項を記入して審査を受けます。
問題がなければ、銀行振込の振込依頼書が送付されてくるので、支払いを行ないます。
最後に、小諸市から「使用許可証」が送られてきます。
申し込む際は控除枠に注意
今回のふるさと納税で設定されている「24万円以上の寄附」という金額は、かなり高額な設定です。
ふるさと納税は、2千円を除いて全額が控除されますが、これだけ大きな金額になると、それに見合った収入と家族構成でなければ、全額を控除しきれません。
総務省のホームページで見ると、「年収が1,200万円で、独身または共働き」という条件の場合の年間上限が「242,000円」になります。
これを一応の目安と考えれば良いでしょう。
ふるさとチョイスにも「還付・控除限度額計算シミュレーション」のページが用意されています。
申し込む際には、自分の限度額を確認し、その範囲内であることを確認しましょう。