人に言えずに抱えている悩みは、やっぱり「借金」
日弁連による「お悩み調査」
日本弁護士連合会(日弁連)が、「法的な課題をかかえる人たちに関する意識調査」の結果を公開しています。
2018年2月に行なわれたインターネットアンケートには、20歳から69歳の男女1,029人が回答しています。
回答者の半分は、人知れず悩んでいる
「友人や家族にも相談できない法的な悩みを抱えている」人は「52.4%」でした。
回答者の半分以上が、人には言えない悩みを抱えているのです。
一番多い悩みは「借金」
一番多い悩みは「借金」でした。
ほぼ4割の人が「借金」で悩んでいます。
「職場でのセクハラ・パワハラ」と「隣人トラブル」が続きます。
弁護士に相談したことがある人は2割以下
法的な問題の相談相手として、真っ先に浮かぶのは「弁護士」です。
しかし、自分が抱えている問題について、弁護士に相談したことがある人は回答者の「18.3%」で、2割もいません。
「自分の問題について、弁護士に相談しなかった理由」で、一番多いのは「相談料が高そう」でした。
次が「気軽に相談できない」でした。
弁護士はお金がかかるので、気軽に相談できないというイメージが浸透していることが分かります。
相談料は1万円ぐらい?
では、弁護士の相談料として、どれぐらいの金額をイメージしているのでしょうか。
多い順に見ると、「5,000円未満」と「5,000円~1万円未満」が、それぞれ30%ぐらいで並んでいます。
回答者全体の6割が「1万円未満」と考えていることが分かります。
三番目には「1万円~3万円未満」が23%で入りました。
だいたい「1万円」前後で、高くても3万円以上かかるとは思っていない、というあたりが相談料のイメージのようです。
一人で悩まずに相談窓口の利用を
日弁連では、30分を目安に、5,000円程度の費用で相談できる「法律相談センター」を、全国300カ所に設けています。
相談料は、各地域の弁護士会や相談内容によって異なります。
日弁連の「ひまわり相談ネット」を使うと、住んでいる地域や相談内容からもよりの法律相談センターが検索でき、一部はネットで予約もできます。
また、国が設立した「日本司法支援センター」(通称:法テラス)も法律相談の窓口です。
法テラスでは、相談内容に応じた、適切な窓口を無料で紹介してくれます。
特に借金の場合、一人で悩んでいると、事態は悪化する一方です。
これらの窓口を利用して、早く誰かに相談しましょう。