人に言えずに抱えている悩みは、やっぱり「借金」

[2018/3/7 00:00]

日弁連による「お悩み調査」

日本弁護士連合会(日弁連)が、「法的な課題をかかえる人たちに関する意識調査」の結果を公開しています。

2018年2月に行なわれたインターネットアンケートには、20歳から69歳の男女1,029人が回答しています。

回答者の半分は、人知れず悩んでいる

「友人や家族にも相談できない法的な悩みを抱えている」人は「52.4%」でした。

回答者の半分以上が、人には言えない悩みを抱えているのです。

出典:日弁連

一番多い悩みは「借金」

一番多い悩みは「借金」でした。

ほぼ4割の人が「借金」で悩んでいます。

「職場でのセクハラ・パワハラ」と「隣人トラブル」が続きます。

出典:日弁連

弁護士に相談したことがある人は2割以下

法的な問題の相談相手として、真っ先に浮かぶのは「弁護士」です。

しかし、自分が抱えている問題について、弁護士に相談したことがある人は回答者の「18.3%」で、2割もいません。

「自分の問題について、弁護士に相談しなかった理由」で、一番多いのは「相談料が高そう」でした。

次が「気軽に相談できない」でした。

弁護士はお金がかかるので、気軽に相談できないというイメージが浸透していることが分かります。

出典:日弁連

相談料は1万円ぐらい?

では、弁護士の相談料として、どれぐらいの金額をイメージしているのでしょうか。

多い順に見ると、「5,000円未満」と「5,000円~1万円未満」が、それぞれ30%ぐらいで並んでいます。

回答者全体の6割が「1万円未満」と考えていることが分かります。

三番目には「1万円~3万円未満」が23%で入りました。

だいたい「1万円」前後で、高くても3万円以上かかるとは思っていない、というあたりが相談料のイメージのようです。

出典:日弁連

一人で悩まずに相談窓口の利用を

日弁連では、30分を目安に、5,000円程度の費用で相談できる「法律相談センター」を、全国300カ所に設けています。

相談料は、各地域の弁護士会や相談内容によって異なります。

日弁連の「ひまわり相談ネット」を使うと、住んでいる地域や相談内容からもよりの法律相談センターが検索でき、一部はネットで予約もできます。

また、国が設立した「日本司法支援センター」(通称:法テラス)も法律相談の窓口です。

法テラスでは、相談内容に応じた、適切な窓口を無料で紹介してくれます。

特に借金の場合、一人で悩んでいると、事態は悪化する一方です。

これらの窓口を利用して、早く誰かに相談しましょう。

[シニアガイド編集部]