女性視点の防災ブック「東京くらし防災」が無償公開中
“女性視点の防災ブック”
東京都が、防災ブック「東京くらし防災」を、2018年2月から無償配布しています。
「東京くらし防災」は、“女性視点の防災ブック”というコンセプトで作られたものです。
2017年に編集・検討委員会が設立し、女性有識者の声を取り入れて作業を進めていました。
基本となる紙版は、 B6判164ページで、公共施設や、配布に協力している小売店や郵便局で無償配布されています。
以前の「東京防災」のように各家庭に配布してはいませんが、部数が多いのでしばらくは入手できるでしょう。
また、東京都のホームページではPDF版がダウンロードできるほか、ほとんどの電子書店で電子書籍として無償ダウンロードできます。
東京都が公開しているスマホ用アプリ「東京都防災アプリ」でも、内容を見ることができます。
実用性があって読みやすい
「東京くらし防災」は、日常生活の中で、無理なく取り組める防災対策や、被災生活の課題への対処法が掲載されています。
安全性の高いファッション、食器の重ね方、家具の配置など、日常的に実践できる外出時や家の中での防災対策から始まり、避難所での子育てや防犯対策など、被災後の暮らし方についても具体的に掲載されています
イラストや、被災者のリアルな声も交えており、製作者の「実際に読んでもらいたい」という意欲が感じられます。
少なくとも、無償配布の印刷物としては水準を超えた内容と言って良いでしょう。
今なら紙版を無償配布中
東京都は、2015年に防災ブック「東京防災」を各家庭に無償配布しました。
PDF版や電子書籍版の公開は、今も続けられています。
ただ、「東京防災」は340ページもあるため、電子書籍版では重すぎて読めない端末があるという欠点がありました。
今回の「東京くらし防災」は、164ページなので、かなり軽くなっています。
また、公開されているPDF版も、「東京防災」のようにファイルが分割されず、1つのファイルになっているので取り扱いやすくなりました。
ただし、データが画像として扱われているので、それなりに重たい電子書籍です。できれば、スマホよりもパソコンで見るほうが快適です。
なお、「東京くらし防災」と「東京防災」の内容は、スマホの「東京都防災アプリ」で見られますが、データが大きくて、遅い回線や古い端末だと読みにくい場合があります。
現状では、一番のオススメは「紙版」、次が「PDF版」と「電子書籍版」、最後が「アプリ版」です。
震災には、スマホが充電できない状況や、通話用のバッテリーを使いたくない状況もありえます。
都民の方は、無償配布が続いているうちに、紙版を手に入れておくと良いでしょう。