全国のホームレスは約5千人、東京と大阪に約4割

[2018/7/16 00:00]

ホームレスの全国調査

厚労省が「ホームレスの実態に関する全国調査」の結果を公開しています。

ホームレスは、路上生活者などとも呼ばれ、公園や河川などを起居の場所とし、日常生活を営んでいる人を指します。

この調査は、ホームレスの自立支援の資料とするために、地方自治体の協力を得て行なわれています。

ホームレスの数は約5千人

2018年1月の時点で、全国で確認されたホームレスの数は「4,977人」でした。

近年は減少傾向にあり、昨年からでも500人以上減っています。

出典:厚労省

90%以上が男性

ホームレスの92.6%が男性です。

例年、ホームレスの90%以上を男性が占めており、男女差が大きいことが分かります。

女性は3.6%、不明が3.9%でした。

出典:データを基に編集部が作成

ホームレスが多い大都市圏

ホームレスが確認されたのは41都道府県でした。

「青森」「秋田」「山形」「奈良」「島根」「長崎」の各県では確認されていません。

ホームレスの数が100人を越えているのは、次の8県です。

いずれも人口が多い大都市圏に属しています。

  1. 東京都 1,242人
  2. 大阪府 1,110人
  3. 神奈川県 934人
  4. 福岡県 252人
  5. 愛知県 245人
  6. 千葉県 229人
  7. 埼玉県 200人
  8. 兵庫県 115人

なお、東京都では「東京特別区(23区)」、大阪府では「大阪市」が多く、いずれも千人を超えています。

この2つの地域だけで、全国のホームレスの、4割以上を占めています。

寝起きしている場所は「河川」が多い

ホームレスが寝起きしている場所は、「河川」が多く、30%を超えています。

河川としている人の多くは、河川敷や橋の下などに起居していると思われます。

それ以外では、「都市公園」や「道路」「駅舎」などが多いようです。

出典:データを基に編集部が作成
[シニアガイド編集部]