年収が500万円までなら、借金の金額は「300万円」が多い
借金で困っている人へのアンケート
借金などの問題解決サイト「街角相談所-法律-」が、「債務に関するアンケート調査」の結果を公開しています。
これは、自社サイトの利用者727人を対象にしたもので、実際に借金問題で悩んでいる人の状況が、よく分かるものとなっています。
年収と借金の金額は比例しない
まず、年収と借金の金額との関係を聞いています。
年収が500万円までの人は、借金の金額が「300万円」で並んでいます。
このように、年収と借金額が比例しないのは、個人でできる一般的な借金の金額の上限が300万円前後にあるためでしょう。
お金を借りる側の事情ではなく、お金を貸す側の事情で、借金の上限が決まるのです。
例えば、別々の会社から借金しても、借金額の情報は共有されています。借金の金額が一定の水準を越えると、貸してくれるところがなくなるのです。
もう少し、収入が多い方をみると、収入が「500~800万円」の人は借金の金額が大きく、「800万円」を超えています。
これは、年収に応じて、借りられる金額が多くなることが影響しているのでしょう。
また、年収が「800万円以上」になると、かえって借金の金額が少なくなっています。これぐらいの年収があると、借金に頼る割合が下がるのかもしれません。
借金問題で困っている人は「正社員」が多い
アンケートの回答者の6割は「正社員」です。
以下、「非正規」「自営」が続きます。
借金をする際には、どのような雇用形態であるかも調べられます。
これは住宅ローンなどでも同様ですが、正社員と、非正規や自営業との間では信用度に大きな差があります。
つまり、「正社員」以外では、大きな金額の借金がしにくい状況なのです。
理由の半分は「生活費」だが
「借金の理由」で、一番多いのは「生活費」でした。
「生活費」は、全体の45%を占めています。
これに続くのが、買い物関係で、「ショッピング」と「住宅/自動車ローン」が入ります。
そして、「ギャンブル」「投資/事業資金」「趣味/遊び」など、個人の嗜好/遊び関係が5~6%で並びます。
「リボ払い」や、人生の変わり目が危ない
最後に、借金問題が始まった理由について、いくつかの例を紹介します。
- リボ払いにしていたところ、残高不足で1回払えなかったら、翌月は倍の引き落としが来て、どんどん払えなくなった(男性)
- 新規事業が軌道に乗らず負債がかさんだ(男性)
- 結婚式場の費用を夫が払えず、カードローンを組むことになった。育休中で収入がほとんどなく、なんとかしたいと、ずっと思っている(女性)
- うつ病になり、入院費がかさみ借金。治るまでに何年もかかり、借金も雪だるま式に増えていきました(女性)
クレジットカードの「リボ払い」への知識不足や、起業、結婚、病気など人生の変わり目が、借金で悩むきっかけとなることが分かります。