千人の医師が回答した「将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと」

[2018/9/21 00:00]

千人の医師が答えたアンケート

医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」が、「将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと」というアンケート結果を公開しています。

2018年8月に行なわれたインターネットアンケートには、MedPeerの会員である医師1,060人が回答しています。

1位は「運動」

「将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと」の1位は「運動」でした。

回答者は、次のようにコメントしています。

  • 歩くための筋力が低下すると転倒しやすくなり、寝たきりに繋がりやすいから。(50代 産婦人科)
  • 筋肉量と健康寿命は比例する。(50代 一般外科)
  • 転倒しての骨折が、歩行ができなくなる要因であるため。(50代 消化器内科)

2位は「なし」

2位は、予想外の「なし」でした。

回答者は、次のようにコメントしています。

  • 医学的根拠がある方法を知りません。(50代 腎臓内科・透析)
  • これさえやっておけば大丈夫と言えるものはないと思います。(50代 アレルギー科)
  • 何かをしないといけないというのはストレス。(60代 神経内科)

この回答については、担当する科によってコメントの方向が異なるのが、よく分かります。

外科の先生のコメントも紹介しましょう。

  • 「いくら健康体で維持できていたとしても、事故にあえば、どうしようもないように、運命と思わざるを得ないから。(50代 一般外科)

交通事故などの大怪我に対することが多い、外科医の方はコメントも一味違います。

3位は「食事」

3位は「食事に気をつかう」です。

回答者は、次のようにコメントしています。

  • 最近の調査結果でもサルコペニア防止に必要なたんぱく量を摂れている人が少ないと報告されたので、たんぱく質を十分に摂ることが大事。(50代 アレルギー科)
  • 生活習慣病予防に、塩分控え目&脂質控え目等に加えて、カルシウム摂取が大事です。(60代 一般内科)
  • 腹八分目が健康管理の基本。(50代 神経内科)

4位は「禁酒禁煙」

4位は「アルコール・喫煙を控える」です。

やはり、お酒とタバコにはチェックが入りました。

回答者は、次のようにコメントしています。

  • 喫煙は脳梗塞、癌など様々な疾患リスクになる。(40代 一般内科)
  • 脳卒中の予防に禁煙をすべき。(50代 脳神経外科)
  • 飲みすぎは脳卒中になりやすい。(40代 一般内科)

5位は「 太り過ぎ」の警告

5位は「体重の制御」です。

回答者は、次のようにコメントしています。

  • 肥満が下肢の関節を痛め、寝たきりの誘因となるから。(60代 一般内科)
  • 種々の生活習慣病につながるから。(50代 一般内科)
  • 血糖と血圧を上げないために。(50代 一般内科)

無理をせず、できる範囲でやりましょう

「将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと」に対する回答は常識的なものが多いのですが、分かっていても、実行するのは難しいものです。

できる範囲でがんばりましょう。

[シニアガイド編集部]