年金を受け取る年齢に「60代」を希望する人が7割以上
公的年金に関するアンケート
旅行サイトの「エアトリ」が、「公的年金に関するアンケート」の結果を公開しています。
2019年5月にインターネットで行なわれたアンケートには、20代~70代の男女1,211人が回答しています。
ここでは、公的年金を受け取り始める年齢について紹介します。
受給開始年齢が選べることを知っている人が多い
「公的年金は受給開始年齢が選べることを知っている」人は、20代でも70%を超えています。
年齢が高いほど、知っている率も上がり、70代になると96.1%が「知っている」と答えています。
受給開始年齢が選べる制度は受け入れられている
「受給開始年齢を受給者が自由に選べ、その年齢によって受給額が変わる制度」について、「賛成」と「どちらとも言えない」が、それぞれ4割を超えています。
「反対」している人は1割ほどなので、受給開始年齢が選べることについては受け入れている人が多いことが分かります。
年金は「60代」からもらいたいという人が多い
「受給者が受給開始年齢を自由に決めて良い場合、何歳から公的年金を受給するか」と聞いています。
一番多いのが、「65~69歳」で4割を超えています。
次に多いのが「60~64歳」で3割ほどです。
つまり、60代のうちに受け取りたいという人が、全体の7割を超えます。
そして、70歳以上を選ぶ人は、2割以下しかいません。
60代から年金を受け取りたい理由の例を見てみましょう。
- 自分の寿命がわからないので、金額よりも開始時期を重視したい。(60代男性)
- 体がつらくならない年齢でもらう。健康なうちに旅行したい。(60代男性)
- 体力的とか社会状況で就職するのが難しく働けなくなるのがこの年齢のような気がするので。(60代女性)
理由はさまざまですが、いずれも納得しやすい理由です。
現在は「65歳支給開始」が原則
公的年金を受け取り始める年齢が、ある程度選べることは、7割以上の人が知っていました。
この制度については賛成している人が多く、ほぼ受け入れられていると見て良いでしょう。
ただし、実際に年金を受け取る年齢については、「60代」を選ぶ人が多く、「70代以降」を選ぶ人は少数でした。
やはり、自分の体力などとの兼ね合いから、お金をつかう当てがあるうちに受け取りたいと考える人が多いようです。
これから公的年金を受け取る人は、原則として「65歳」から支給開始となります。
早く受け取るにしても、遅く受け取るにしても、50代後半になったら年金を受け取り始める時期を考えておきましょう。