最高倍率35.1倍。当選者の95%が満足する都立霊園の魅力

[2019/6/24 00:00]
多磨霊園の桜並木

都立霊園に関する実態調査

お墓の情報サイト「いいお墓」が、「都立霊園に関する実態調査」の結果を公開しています。

都立霊園は、都民のために東京都が運営している霊園で、歴史の長さと種類の豊富さに特徴があります。

2019年6月に行なわれたインターネット調査では、都立霊園に応募したことのある400人が回答しています。

400人の内訳は、都立霊園当選者200人、落選者200人です。

価格の安さが魅力

都立霊園を選んだ理由は、「使用料の安さ」「経営母体の安定」「自宅からの距離」が上位に入っています。

都立霊園であっても、青山霊園のように1千万円近い金額のものもありますが、同じ立地と広さの民間霊園に比べると価格は安めです。

また、民間の霊園に比べて管理費が安いのも特徴で、1年間で数千円という区画がほとんどです。

都立霊園は、歴史が古いため、23区内にも複数の霊園があります。23区内に住んでいる都民にとっては、かなり魅力的な存在なのです。

出典:鎌倉新書

アンケートでは上位に入っていませんが、都立霊園には「宗旨宗派が不問」であり、「石材店が自由に選べる」という特徴もあります。

一般的な墓地である「一般埋蔵施設」を選べば、かなり思い切った自由度の高い墓石にすることができます。

平均応募回数は2~3回

都立霊園は、1年に1回6月に募集があります。

応募は、「霊園」と「お墓の種類」を1つだけ選んで行ないます。

今回のアンケートでは、「当選者」は平均2.3回、「落選者」は平均2.8回応募していました。

あまり応募回数が多くないのは、都立霊園の募集が1年に1回しかないためでしょう。

抽選が年に1度なので、落選すると1年間待たなければなりません。

都立霊園では、「手元に納骨されたことがない遺骨を持っている」という制限があるところが多いので、家族が亡くなってから応募する人がほとんどです。

そのため、2~3回落選すると、故人の三回忌が近くなるので、あきらめて民営の霊園にする人が多いのでしょう。

出典:鎌倉新書

なお、2018年の抽選会では、最も応募倍率の高い区画が35.1倍、平均倍率が5.2倍でした。

一方で、ほぼ全員が当選する区画もあります。

都立霊園の応募にあたっては、「霊園」「お墓の種類」「価格」「応募倍率」など考えるべき要素がたくさんあります。

応募する霊園と区画を決めるときは、何を優先するのか慎重に検討する必要があります。

一般的なお墓のほか、多磨霊園のみたま堂のような納骨堂もある

都立霊園の満足度は95%

都立霊園に当選し、無事に契約した人の満足度は95%でした。

当選者のほとんどは満足していることが分かります。

出典:鎌倉新書

満足した理由としては、「使用料が安い」「管理が行き届いている」「敷地が広く開放感がある」などが挙がっています。

都立霊園に応募した理由の多くが満たされたことが分かります。

出典:鎌倉新書

応募の締切は7月10日

2019年の都立霊園の募集は、6月21日に始まっています。

締切は7月10日で、8月21日に抽選が行なわれ、当選した場合は12月中旬から使用できます

「申し込みのしおり」はPDFファイルで用意されており、申込み自体もインターネット経由で行なえます。

都立霊園は、特徴のある霊園が多く、一般的なお墓から、公園墓地、樹木葬まで幅広いスタイルのお墓が用意されています。

自分に合ったお墓を探すためにも、「申し込みのしおり」に目を通すことをお勧めします。

[シニアガイド編集部]