不要になった車を寄付すると、被災地で活用してくれる団体

[2019/8/14 00:00]

被災地が車の寄付を求めている

一般社団法人 日本カーシェアリング協会が、乗らなくなった車の寄付を求めています。

日本カーシェアリング協会は、東日本大震災で被害を受けた、宮城県石巻市を中心に活動している団体です。

協会では、自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングなどを行なっています。

また、直近では、水害で被災した地域に無償で車を貸し出す活動も行なっています。

寄付された自動車は協会による活動に活用されます。

利用できる車とリサイクルする車

活用できる車の条件は、次の3点です。

  • 車検が6カ月以上残っている(車種は問いません)
  • オイル漏れやエアコン不調など安心安全な走行に支障がない
  • 活用用途により、宮城県石巻市へ車の運搬をお願いするケース有り
出典:日本カーシェアリング協会

また、車検切れや故障など活用が難しい場合でも、寄付をする人が同意をすれば、協会が提携しているリサイクル業者が無料で引き取ります。

この場合は、リサイクル業者によって査定された金額が、協会の活動資金として寄付されます。

出典:日本カーシェアリング協会

対象地域と手続き方法

寄付の対象となる地域は、沖縄県と離島を除く全国です。

寄付の具体的な手順は次の通りです。

  • 寄付予定の車の車検証を準備し、日本カーシェアリング協会へ連絡します。
    問い合わせフォーム
  • 協会より説明を受け、車の寄付に同意できたら、書類を取り交わします。
  • 活用できる車の場合、車を必要としている地域へ回送、もしくは寄付待機します。活用が難しい車の場合は引取日程を調整のうえ、車の引き取りを行ないます。
  • 協会から感謝状が送付される。

運転免許証を返納した後に利用を

日本カーシェアリング協会が自動車の寄付の利用方法として推奨しているのは、運転免許証を返納した後の自動車の処分です。

たとえば、家族が運転免許証を返納した後でも、手元に自動車が残っていると、つい運転してしまうことがないとはいえません。

これでは無免許運転という違反になりますし、自動車保険が効かないのでとても危険です。

しかし、車を業者経由で処分してしまうと、「せっかく大事にしてきた車がたった~万円とは承服できない」とか「~万円にしかならないのなら、やっぱりまだ乗り続ける」という気持ちになってしまいます。

それが、「自分の車を必要としてくれる人がいて、使ってくれる」ということになれば、無償であっても受け入れやすいでしょう。

さらに、感謝状が届くのですから、寄付した自分も晴れがましい気持ちになれます。

自分や家族の運転免許証の返納を考えている場合は、自動車の行き先として「寄付」も検討してみましょう。

寄付された自動車の例 出典:日本カーシェアリング協会
[シニアガイド編集部]