2018年の運転免許証の自主返納は42万件。「75歳以上」の割合は7割
[2019/6/18 00:00]
運転免許証の「自主返納」が微減
自動車運転免許証の「自主返納」の件数が、2018年は約42万件に留まり、前年よりも微減だったことが分かりました。
警察庁によれば、2018年の自主返納は「421,190件」で、前年の「423,800件」よりも、わずかに減少しました。
運転免許証の代わりとなる身分証明書の「運転経歴証明書」の発行件数は「358,740件」で、こちらも前年の「366,696件」から減少しました。
いずれも、ここ数年は件数が増え続けていましたが、2018年はいったん止まる形になりました。
しかし、2019年に入って高齢者の運転による交通事故が報じられる機会が増えています。その影響で、自主返納をする人が増加することが予想されます。
「75歳以上」の割合は増加中
一方、「自主返納」と「運転経歴証明書」の件数に占める、「75歳以上」の割合は、ほぼ70%まで上がりました。
ある程度の年齢になった時点で自主返納をする人が増えている様子が分かります。
自主返納に貢献する「運転経歴証明書」
最後に「運転経歴証明書」について紹介しましょう。
運転免許証の自主返納は、免許証が不要になった場合や、加齢に伴う身体機能の低下等のため運転に不安を感じるようになったときに行なわれます。
しかし、運転免許証は、身分証明書としても使われる機会が多く、運転は止めても自主返納をためらう可能性がありました。
「運転経歴証明書」は、運転免許証の自主返納を進めるために、身分証明書として2002年から導入された制度です。
現在は、自主返納した人の8割以上が「運転経歴証明書」を受け取っています。
身分証明書が無くなることを理由にして、免許証の自主返納をためらっている場合は、「運転経歴証明書」という制度があることを教えてあげましょう。