避難生活で起こりやすい「エコノミークラス症候群」の予防と対策
[2019/10/24 00:00]
避難生活で起こりやすい病気
自然災害などで避難生活を送っているときに罹りやすい病気の一つが「エコノミークラス症候群」です。
この記事では、厚労省の資料をもとに、エコノミークラス症候群の症状と、それを防ぐための対策を紹介します。
エコノミークラス症候群の症状
エコノミークラス症候群は、次のような仕組みで起こります。
まず、食事や水運を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。
その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
もともとは、狭い場所で長時間座り続ける海外旅行で注意が呼びかけられていましたが、避難所での生活や、地震を避けて自家用車で暮らす車中泊を続けていると起きやすいことが分かっています。
症状がみられたら、速やかに医療機関を受診してください。命にかかわる病気です。
エコノミークラス症候群の予防
エコノミークラス症候群を予防するための対策としては、次の6つが挙げられています。
- ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
- 十分にこまめに水分を取る
- アルコールを控える。できれば禁煙する
- ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
- かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎをもんだりする
- 眠るときは足を上げる
動画:エコノミークラス症候群予防【体操・マッサージ編】
エコノミークラス症候群を予防するための体操については、日本赤十字社熊本健康管理センターによる、次の動画が参考になります。
【エコノミークラス症候群予防【体操・マッサージ編】】