国民生活センターが、新型コロナウイルスに便乗した悪質商法を警告
新型コロナウイルスに便乗
国民生活センターが、新型コロナウイルス感染症による不安に便乗した悪質商法を警告しています。
現在、新型コロナウイルス感染症によって、学校が休校になるなど思い切った措置が取られており、社会的な不安が広がっています。
そのため、不安につけいるような、悪質な商法が報告されるようになりました。
ここでは、2つの報告を見てみましょう。
マスクを無料送付するというメッセージがスマートフォンに届いた
最初に、オンラインでの事例を紹介します。
「新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、マスクを無料送付する。確認をお願いします」と記載され、URLが付いたSMSがスマートフォンに届いた。怪しいのではないか。(50代女性)
このようなメッセージに、記載されているURLは、悪質なサイトのものです。
例えば、それらのサイトでは、「身元を確認するために」などの理由をつけてクレジットカード情報などを入力させようとします。
入力されたクレジットカード情報は、覚えのない買い物などに悪用されてしまいます。
心当たりのない送信元から怪しいメールやSMSが届いても、反応しないようにしてください。
金を買う権利を申し込むように勧誘された
次は、現実世界での悪質な商法です。
突然自宅を訪問してきた業者から、「新型コロナウイルスの影響で中国の経済がガタガタになっている。金の相場が上がることは間違いない。
今申し込めば、高騰する前の金額で金を買う枠が当たるかもしれないから、すぐに申し込んだ方が良い」と勧誘された。業者の話は事実か。(80代男性)
何かを購入する権利を売るというのは、典型的な詐欺です。
新型コロナウイルスに便乗した悪質な勧誘を行なう業者には、耳を貸さないでください。
不審に思った場合や、トラブルにあった場合は、最寄りの消費生活センター等(電話番号:188)に相談しましょう。
不安につけこむ動きに騙されない判断を
社会に不安が広がっている状況では、SNSをはじめとするオンラインの世界では、デマや根拠のない噂が広がりやすくなります。
すでに、「トイレットペーパーなどの紙製品が足りなくなる」というデマで、店頭から紙製品が消え、業界団体が否定のコメントを出す騒ぎになってます。
他にも、デマやテレビ番組の影響で、一部の販売店では、「お米」や「納豆」などが売り切れる状況が発生しています。
オンラインでも、現実世界でも、人の不安につけいる業者やデマに騙されないように、冷静に判断してください。