政府が、布製マスクの洗い方を動画で公開
[2020/3/21 00:00]
布製マスクを再利用するための動画
新型コロナウイルス対策の一つとして、マスクの着用があります。
しかし、マスクは品不足が続き、手に入れることが難しい状態です。
それを補うために国は、再利用可能な布製マスクを購入して、福祉施設や保育所などに配布を始めました。
それに合わせて、布製マスクの洗い方を教える動画が、YouTubeで公開しています。
個人でも、布製マスクを利用している人を少なくありません。
洗って再利用するときの、参考になるでしょう。
洗い方の手順
公開されている動画で紹介されている洗い方は、次の通りです。
- 衣料用洗剤を水に溶かして、マスクを10分ひたす
- 水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる
- 塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす
- 水道水を用い充分にすすぐ
- 清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る
- 形を整えて干す
この手順は、家庭用品メーカーの花王が以前から公開しているものに即しています。
つまり、洗剤メーカーも推奨する洗い方ですから安心です。
ポイントは、次の4つです。
- マスクの繊維を痛める可能性があるので、もみ洗いをせず、軽く押し洗いする
- 干すときは、乾燥機を使わずに、陰干しにする
- 少なくとも1日1回は洗う。汚れたときは、そのつど洗う
- 少し縮んでも機能は果たせる
なお、ここで紹介されている洗い方は、「布製マスク」を対象にしたものです。使い捨てマスクや、銀イオンなどを利用したマスクは、再利用できませんので注意してください。
マスクの目的は「飛沫の拡散防止」と「口や鼻に触れさせない」こと
ガーゼなどの綿素材を使用した「布製マスク」を再利用すると聞くと、「そもそも目の荒いガーゼのマスクで、新型コロナウイルスを防げるのか」という疑問が湧いてきます。
しかし、マスクはコロナウイルスを吸い込まないように着用するのではありません。
コロナウイルスはとても小さいので、マスクを通過してしまいます。
マスクを着用する目的は、「くしゃみや咳などの飛沫からウイルスを拡散することを防ぐ」ことと、「手に付着したウイルスが口や鼻に触れることを防ぐ」ことです。
そのため、ガーゼなどの綿素材を使用した「布製マスク」は洗って、再利用しても、十分に機能を果たせるのです。
安心して、布製マスクを洗って、再利用してください。
動画:「布製マスクの洗い方」
【布製マスクの洗い方】