お盆の飛行機、国内線はガラガラ。国際線は大幅な減便
お盆直前の予約状況
国内の航空各社が、お盆期間の予約状況を公開しています。
ここでは、大手2社の予約状況をもとに、今年のお盆期間の動向を紹介します。
なお、航空各社では、2020年のお盆期間を8月7日(金)から8月16日(日)までとしています。
国内線は減便してもガラガラ
まず、国内線から見ていきましょう。
全日空(ANA)が提供している座席数は、昨年の193万席から、今年は157万席に減っています。
対前年比で見ると、81.4%ですから、昨年より2割ほど少なくなっています。
そして、総予約数は、昨年の153万人から、今年は52万人まで減りました。
対前年比は35.2%ですから、昨年のほぼ3分の1に減っています。
つまり、新型コロナウイルスの影響で、減便して席数を減らしているにも関わらず、予約が少なくて、用意した席が余っている状態です。
日本航空(JAL)も同様で、座席数を減らしているにも関わらず、予約が入っていません。
用意された座席数を予約数で割った「予約率」で見ると、ANAは33.2%、JALは39.0%ですから、これから十分に席が取れる状態です。
現在の新型コロナウイルスの流行状況を考えると、航空機を利用するような旅行や帰省などを行なうべきかどうか迷うところです。
旅行先の流行状況を見たり、実家と相談するなどして、旅行するかどうかを考えましょう。
国際線は旅行先で入国できない可能性も
国際線は、新型コロナウイルスの影響が大きく、提供されている座席数が大幅に減っています。
前年比で見ると、ANAでは12.3%、JALでは10.3%しか提供されていません。
つまり、前年に比べるとほぼ9割減っています。
予約数は、さらに少なく、前年比ではANAが3.7%、JALが3.1%に留まっています。
つまり、予約は、昨年の30分の1に減っています。
このような状態になっているのは、ほとんどの国が、ビザの停止や、入国後に2週間程度の隔離期間を義務付けるなどしており、観光旅行が不可能に近いためです。
できれば、今年のお盆期間は、海外への観光旅行は避けたほうが良いでしょう。
どうしても渡航したい場合は、まず外務省の情報ページで、渡航先の入国条件を確認してください。