7月の有料化で「レジ袋を受け取らない人」が2倍以上に増えた
レジ袋を受け取る割合を調査
環境省が「レジ袋の使用状況」についての調査結果を公開しています。
2020年11月に行なわれたインターネット調査には、15歳~79歳の男女2,100人が回答しています。
レジ袋は、2020年7月に有料化され、基本的にはこれまでのように無料で渡されなくなりました。
今回は、レジ袋の有料化から数カ月経った状態で、どのような変化があったかを調べています。
有料化後は7割が「受け取らない」
「1週間以内の買い物でレジ袋をもらいましたか」と聞いています。
レジ袋を「もらっていない」人は70%を超えています。
有料化前の3月に行なわれた調査では、「もらっていない」人は30%でした。
つまり、レジ袋が有料化されたことによって、レジ袋を受け取らない人が、3割から7割へと、倍以上に増えたのです。
ちなみに、環境省の努力目標は「レジ袋を受け取らない人を6割にすること」でした。
今回の調査結果は、これを上回っており、レジ袋の有料化が効果のある施策であることが分かりました。
どの年代でも、受け取らない人の方が多い
レジ袋を「もらっていない」率を、年代別に見てみましょう。
一番低い「20代」でも、レジ袋を「もらっていない」人は57%と半分を超えています。
「もらっていない」人が一番多い「60代以上」では、84%の人がレジ袋を受け取っていません。
年代ごとの差はありますが、どの年代でも、レジ袋を受け取らない人が、大きく増えています。
受け取る回数は「週に数回」が9割を超える
では、レジ袋を「もらった」人は、1週間に何回、レジ袋を受け取っているのでしょうか。
レジ袋を受け取った590人に聞いています。
一番多いのは「1回だけ」でした。
「2~3回」まで含めると90%を超えています。
レジ袋を受け取っている人でも、その回数は週に数回に留まっています。
受け取る理由は「エコバッグを忘れたから」
レジ袋を「もらった」理由を聞いています。
一番多いのは「マイバッグ(エコバッグ)を持って出るのを忘れたから」でした。
つまり、最初からレジ袋受け取るつもりではなかった人が多いのです。
次に多いのが「ごみ袋として利用するなど必要だったから」でした。
こちらは、最初からレジ袋を受け取って、再利用するつもりです。
レジ袋を受け取っている人には、たまたまその時だけ受け取った人と、最初から受け取るつもりの人との二通りがいることが分かります。
受け取ったレジ袋は8割以上が再利用している
ちなみに「受け取ったレジ袋を再利用している」人の割合は、「すべて再利用」と「かなりの割合で再利用」を合わせると80%を超えます。
意外に多くの人が、なんらかの目的でレジ袋を再利用していることが分かります。