7月の有料化で「レジ袋を受け取らない人」が2倍以上に増えた

[2020/12/15 00:00]

レジ袋を受け取る割合を調査

環境省が「レジ袋の使用状況」についての調査結果を公開しています。

2020年11月に行なわれたインターネット調査には、15歳~79歳の男女2,100人が回答しています。

レジ袋は、2020年7月に有料化され、基本的にはこれまでのように無料で渡されなくなりました。

今回は、レジ袋の有料化から数カ月経った状態で、どのような変化があったかを調べています。

有料化後は7割が「受け取らない」

「1週間以内の買い物でレジ袋をもらいましたか」と聞いています。

レジ袋を「もらっていない」人は70%を超えています。

有料化前の3月に行なわれた調査では、「もらっていない」人は30%でした。

つまり、レジ袋が有料化されたことによって、レジ袋を受け取らない人が、3割から7割へと、倍以上に増えたのです。

ちなみに、環境省の努力目標は「レジ袋を受け取らない人を6割にすること」でした。

今回の調査結果は、これを上回っており、レジ袋の有料化が効果のある施策であることが分かりました。

出典:環境省

どの年代でも、受け取らない人の方が多い

レジ袋を「もらっていない」率を、年代別に見てみましょう。

一番低い「20代」でも、レジ袋を「もらっていない」人は57%と半分を超えています。

「もらっていない」人が一番多い「60代以上」では、84%の人がレジ袋を受け取っていません。

年代ごとの差はありますが、どの年代でも、レジ袋を受け取らない人が、大きく増えています。

出典:環境省

受け取る回数は「週に数回」が9割を超える

では、レジ袋を「もらった」人は、1週間に何回、レジ袋を受け取っているのでしょうか。

レジ袋を受け取った590人に聞いています。

一番多いのは「1回だけ」でした。

「2~3回」まで含めると90%を超えています。

レジ袋を受け取っている人でも、その回数は週に数回に留まっています。

出典:環境省

受け取る理由は「エコバッグを忘れたから」

レジ袋を「もらった」理由を聞いています。

一番多いのは「マイバッグ(エコバッグ)を持って出るのを忘れたから」でした。

つまり、最初からレジ袋受け取るつもりではなかった人が多いのです。

次に多いのが「ごみ袋として利用するなど必要だったから」でした。

こちらは、最初からレジ袋を受け取って、再利用するつもりです。

レジ袋を受け取っている人には、たまたまその時だけ受け取った人と、最初から受け取るつもりの人との二通りがいることが分かります。

出典:環境省

受け取ったレジ袋は8割以上が再利用している

ちなみに「受け取ったレジ袋を再利用している」人の割合は、「すべて再利用」と「かなりの割合で再利用」を合わせると80%を超えます。

意外に多くの人が、なんらかの目的でレジ袋を再利用していることが分かります。

出典:環境省
[シニアガイド編集部]