東京都が新型コロナの「自宅療養者向けハンドブック」を無償公開

[2021/1/23 00:00]
出典:東京都

自宅療養者向けに無償公開

東京都が、新型コロナウイルス感染症の「自宅療養者向けハンドブック」を無償公開しています。

このハンドブックは、A4版のPDF形式ファイルで提供され、表紙も含めて22ページあります。

東京都が公開しているハンドブックですが、他県の住民でも、そのまま使える内容です。

本人と同居人が対象

ハンドブックが対象としているのは、「新型コロナウイルスに感染し自宅療養をする人」と「その同居人」です。

自宅療養者に対しては「安心して過ごすこと」と「他の人に感染させないこと」、同居人に対しては「感染者のケアをする際に気をつけること」を目的として書かれています。

特に重要なのが、次の2つの項目です。

  • 自宅療養中のかたは、これらのことを守って下さい
  • 自宅での感染予防8つのポイント

自宅療養者が守るべき注意

「自宅療養中のかたは、これらのことを守って下さい」には、次の注意が書かれています。

  • 自宅療養中は、外出をしないで下さい。
  • 鼻をかんだティッシュなどは、ビニール袋に入れ、口をしばって部屋から持ち出して下さい。

そして、同居している人が場合は、次の注意が加わります。

  • 同居する方とは生活空間を分け、極力個室から出ないようにして下さい。
  • 部屋を出るときは、手をアルコールで消毒し、マスクを着用して下さい。
  • 1時間に1回、窓を5~10分ぐらい開け、部屋の換気を行なって下さい。

自宅での感染予防のポイント

「自宅での感染予防 8つのポイント」として、次の注意が書かれています。

  • 部屋を分けましょう
  • 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方にしましょう
  • 感染者・世話をする人は、お互いにマスクをつけましょう
  • 小まめに手を洗いましょう
  • 日中はできるだけ換気をしましょう
  • 手のよく触れる共用部分をそうじ、消毒しましょう
  • 汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
  • ゴミは密閉して捨てましょう

そして、それぞれの項目について、くわしい内容が書かれています。

出典:東京都

生活上の注意が中心

今回、公開されたハンドブックは、生活上の注意が中心に書かれています。

医学的な知識についてはあまり記載されていませんので、別途、主治医や資料などから得る必要があります。

例えば、新型コロナウイルスの自宅療養で、症状の判断によく使われる「パルスオキシメーター」については、日本呼吸器学会が公開している一般向けパンフレットが参考になります。

いろいろな情報を収集して、自宅療養を乗り切ってください。

新型コロナの症状の判断の目安として使われる「パルスオキシメーター」
[シニアガイド編集部]