5~11歳向けの接種が始まっても、「自分の子供には接種させたくない」が4割を超える
「5~11歳」へのワクチン接種
NEXERが運営する「日本トレンドリサーチ」が、「5~11歳の新型コロナワクチン接種」についての調査結果を公開しています。
2021年11月に行なわれたインターネット調査には、「5~11歳」の子供がいる男女240人が回答しています。
現在、日本では新型コロナウイルス用ワクチンの接種は、12歳以上が対象となっています。
しかし、アメリカやイスラエルでは「5~11歳」を対象としたワクチン接種が始まっています。
日本でも「5~11歳」を対象としたワクチンの接種を行なうべきかどうか、検討が始まっています。
「接種させたくない」が4割を超える
まず、「5~11歳向けの新型コロナワクチンの接種が始まったら、子供に接種させたいと思いますか」と聞いています。
「接種させたい」という人は53.8%でした。
一方、「接種させたくない」は46.3%でした。
両者の差はあまりなく、「接種させたくない」が4割を超えています。
「接種させたい」理由
自分の子供に、ワクチンを「接種させたい」という人に理由を聞いています。
- コロナに感染するリスクの方が大きい。(30代女性)
- 学校などの集団生活が多いので、万が一に備えておきたいので。(40代男性)
- 子供自身が接種したいと言っています。友達や家族にうつしたくないそうです。(50代女性)
- いま子供ヘのコロナ感染が増えてそこから家族に感染するケースが増えているため。主人も私自身も持病がありコロナ感染は避けたい。(40代女性)
「接種させたくない」理由
自分の子供に、ワクチンを「接種させたくない」という人に理由を聞いています。
- 子供が注射ぎらいで無理だと思うから。(40代女性)
- 子供はコロナでも重篤化しないので必要ない。(30代男性)
- どのような副反応がでるのかまだわからないから。(40代男性)
- 自分が寝込むほどの副反応があったので子どもに副反応が出ることを考えると怖い。(40代女性)
自分自身は9割以上が「接種して」
次に「あなた自身は新型コロナワクチンを接種しましたか」と聞いています。
9割近い人が「接種した」または「接種するつもり」と答えています。
「自分は接種したが、子供には接種させたくない」理由
回答者の中には、「自分は接種しているが、子供には接種させたくない」という人が少なくありません。
その理由も聞いています。
- 子供の体は未発達なので接種することで何か反応が出ると怖いと感じるため。(50代女性)
- これから成長する子供と大人では違うのではないか。(40代男性)
- 自分は医療従事者なのでする必要があった。(40代男性)
大人である自分と、子供の体を、同じに考えるべきではないということでしょう。
日本では、早くても来年以降
新型コロナウイルス感染症には、「年齢が高いほど重篤化しやすい」という特徴があります。
逆に言えば、回答にもあったように、子供が感染しても重篤化する可能性が低いということになります。
それだけに、「5~11歳」の子供に、ワクチンを接種するべきかどうかは、迷うところでしょう。
日本では、これから議論が進むと思われますが、早くても「5~11歳」の接種が始まるのは、来年以降になります。
先行して「5~11歳」の接種が始まった国の状況に注意を払い、自分の子供に接種するべきかどうかを考えておきましょう。