厚労相「3回目のワクチン接種は8カ月後」と言明。「6カ月後」は非常に特殊な状況だけ
厚労相が「8カ月が原則」と言明
後藤茂之 厚生労働大臣は、11月16日の記者会見において、新型コロナウイルス感染症の3回目のワクチン接種について「接種間隔については、2回目の接種完了から原則8カ月以上といたします」と言明しました。
ワクチンの自治体に対する供給も「本年12月および来年1月の追加接種に使用するワクチンを、2回目接種完了から8カ月経過したものの人数を基にお配りする」としています。
新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種については、厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会において「2回目の接種から6カ月後」とするという議論があり、実際に行なわれるのが「6カ月後」か「8カ月後」かで混乱を招いていました。
今回、3回目のワクチンの供給も「8カ月後の人数を基に計算する」とされたことで、「8カ月後」に行なわれることが確定したと見て良いでしょう。
6カ月後は「非常に特殊な状況」
では、3回目の接種が「6カ月後に行なわれる」のは、どんな状況なのでしょうか。
後藤厚労相は、質疑において、次のように説明しています。
「地域の感染状況、クラスターの発生状況、ワクチンの残余の状況等を踏まえて、6カ月後から接種した場合であっても予防接種法に基づく接種として扱うこととはいたしますが、これは決して接種間隔を前倒ししたものではないので、8カ月を原則としてワクチンの接種をしていただくという方針に変わりはありません」
つまり、「非常に特殊な状況」において、6カ月後に接種される可能性は残すものの、原則はあくまでも「8カ月後」というわけです。
モデルナも追加予定
また、後藤厚労相は、3回目の接種について「接種の間隔」以外の決定事項を確認しました。
特に、使用するワクチンについて、当面はファイザーのみですが、追ってモデルナも使用されることが明確になりました。
- 3回目の接種は12月から開始
- ワクチンの供給は11月15日から開始
- 2回目の接種を完了した全ての人に対して、追加接種の機会を提供する
- 最初は18歳以上を対象とする
- 使用するワクチンは、ファイザーおよびモデルナ
- 当面は薬事承認が済んでいるファイザーを使用する
なお、現時点で、ワクチンの接種対象外となっている「12歳未満の児童生徒」については、「5歳から11歳までの接種については引き続き議論していく」としています。