「今のままでは使えなくなる」と言って、電話の契約を乗り換えさせる業者に注意
[2022/5/2 00:00]
家庭にある電話が使えなくなる!?
国民生活センターが、「NTTの仕組みが変わるので、このままでは、家庭にある固定電話が使えなくなる」とだまして、光回線に乗り換えさせる業者について、注意を呼びかけています。
実際には、2024年以降も、今のまま固定電話を使い続けることができます。
仕組みが変わるのはNTTの基地局内だけで、利用者が何かをする必要はありません。
国民生活センターでは、不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐにもよりの消費生活センター等へ相談するように、呼びかけています。
実は「そのままで大丈夫」
固定電話の仕組みが変わることについて、もう少しくわしく見てみましょう。
これまでの固定電話は、アナログ回線による通信網でした。
それが、2024年以降は、インターネットの技術を応用したIP網に切り替わります。
注意する点は、次の5つです。
- 手続きや工事は不要
- 電話番号や電話機は、そのまま使える
- 通話料金は、全国一律で市内電話と同じ「3分9.35円」になる
- 携帯電話への通話料金は「1分17.6円」で変わらない
- 仕様が変わったり、終了するサービスがある
これで分かるように、ごく普通に固定電話を使っている人は、何もする必要はありません。
むしろ、遠距離によく掛ける人は、電話料金が安くなる可能性が高いでしょう。
また、終了するサービスは、使う機会が少ないものが中心です。
家庭用のサービスで影響があるのは、通話中に着信があったときに、掛けてきた人の電話番号を表示する「キャッチホン」が無くなることぐらいでしょう。
「何もする必要がない」ことを共有しよう
繰り返しになりますが、今、使っている家庭の電話は、そのままで使い続けられます。
実家に固定電話がある場合は、「何もしなくても、使い続けられる」という知識を家族で共有しておくことをおすすめします。