「光回線をアナログに戻せば料金が安くなる」で高額な手数料を請求する詐欺に注意

[2021/12/13 00:00]
出典:国民生活センター

国民生活センターが「アナログ戻し」を警告

「アナログ回線(アナログ電話)に戻せば料金が安くなる」などと勧誘し、手続きの代行やオプションサービスの料金として高額な請求をするいわゆる「アナログ戻し」のトラブルが増えています。

国民生活センターによれば、「アナログ戻し」に関する相談は、年々増えており、2021年度は、11月までで1,398件に達しています。

出典:国民生活センター

「アナログ戻し」の2つの意味

「アナログ戻し」の本来の意味は、インターネット接続のために光回線にした電話回線を、従来型のアナログ回線に戻すことを指します。

契約内容にもよりますが、一般的には「アナログ戻し」を行なうことで電話料金が安くなります。

ただし、その場合は、光回線によるインターネット接続はできなくなります。

実は「アナログ戻し」は、NTTに連絡することで、自分自身で行なえます。

自宅の機材によっては工事費などが必要な場合もありますが、手続自体は無料です。

しかし、国民生活センターが警告している「アナログ戻し」は、手続きに伴って高額な手数料を請求したり、電話回線とは関係のないサービスを契約させるなどの手口で行なわれる詐欺なのです。

業者は、「NTT加入電話切替サポートセンター」や「NTTの工事代理店」などと名乗り、「電話料金が安くなる方法がある」と言って騙すのです。

手数料「4万円」+覚えのない契約

国民生活センターの言う「アナログ戻し」の実例を見てみましょう。


 事業者から自宅に電話があり「光回線をアナログ回線に戻すと月々の支払いが安くなる。アナログへの変更をサポートする。はじめにいくらかお金がかかるが、すぐに元が取れる」と言われ、アナログへの変更を考えていたので、ちょうどよいと思い了承した。

 事業者から書面が送られてきたあと、銀行口座から約1万円が引き落とされていることに気がつき、慌てて書面を確認したところ、アナログ戻しの初期費用が約4万円で、約1万円ずつの分割支払いになっていることがわかった。

 この他にサポートサービスなども契約したことになっているが、自分は契約した覚えがないので解約したい。 (60代女性)

このように、本来は不要な手数料を請求された上に、覚えのないサービスを契約したことにされて、月々の料金を請求されてしまうのです。

必要のない勧誘は断る勇気を

国民生活センターでは「アナログ戻し」について、つぎのようにアドバイスしています。

  • 勧誘を受けた事業者名と契約内容をしっかり確認しましょう
  • 必要のない契約はきっぱり断りましょう
  • 光回線契約をアナログ回線に戻す場合には、NTT東日本またはNTT西日本に問い合わせましょう。手続きは消費者自身でも可能です
  • 不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう

また、「アナログ戻し」について考えるときは、自分自身が光回線をどれぐらい使っているのかも考える必要があります。

もし、「スマホがあるから、もう光回線はいらない」という場合でも、自分自身で手続きができないか、よく考えてみましょう。

出典:国民生活センター
[シニアガイド編集部]