今からでも3回目のワクチン接種をした方が良い理由
ワクチン接種の有効性
東京都を始めとして、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大しています。
一部の県では、新しいオミクロン株である「BA.5」による「第7波」の流行が警告され始めました。
新型コロナウイルス感染症に対する対策としては、「人混みを避ける」「マスクを着用する」などがありますが、有効性が高いのは「ワクチンの接種」です。
この記事では、東京都の資料をもとに、3回目のワクチン接種について、その有効性を確認します。
ワクチンの接種率が高いと感染率が下がる
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種は、2回目を終えた人が「80.8%」ですが、3回目を終えた人は「62.1%」に留まっています。
つまり、2回目までは接種したけれど、3回目の接種を見送った人が20%近くもいます。
また、年代によって接種率に差があり、年齢が高くなるほど接種率が上がります。
下のグラフを見ると、ワクチンの接種率が高いほど、新型コロナの感染率が低いことが分かります。
例えば、「10歳未満」は3回目の接種率が「0%」で、新型コロナの感染率が「17%」です。
一方、「80代以上」は接種率が「90%以上」で、感染率は「3%」です。
3回目の接種率が高くなると、感染率が大きく下がることが分かります。
「第7波」に対しても、3回目の接種は有効
3回目のワクチン接種は、新しい「BA.5」などの亜系統にも有効なのでしょうか。
下のグラフに、その答えがあります。
これは、ワクチンの有効性を「中和抗体値」で表したものです。
「中和抗体値」は、数字が大きければ、それだけ有効と考えてください。
「BA.5」の場合、2回接種では中和抗体値が「37」ですが、3回目の接種では「647」になっています。
3回目の接種をすることで、「BA.5」に対する効果が、20倍近くも大きくなります。
つまり、「BA.5」による「第7波」に対しても、3回目の接種は有効です。
接種の窓口は「もよりの自治体」
最後に、3回目のワクチン接種を受ける手順について紹介しましょう。
まず、対象となる条件は、次の通りです。
- 年齢が12歳以上
- 2回目のワクチン接種が終わっている
- 2回目の接種から、ファイザーとモデルナなら「5カ月」、ノババックスなら「6カ月」が過ぎている
対象となっている人は、もよりの自治体から、3回目接種用の「接種券」と「新型コロナワクチン追加(3回目)接種のお知らせ」が郵送されています。
その案内にしたがって、もよりの会場で接種を受けてください。
接種できる期間は、2022年の9月30日までです。
不明な点については、もよりの自治体に問い合わせてください。