東京都の新型コロナは、都心部で流行。千代田区周辺が突出
毎日1万人を超える東京都
東京都の新型コロナウイルスの新規陽性者は、毎日1万人を超え、「第7波」の到来を予感させる動きとなっています。
では、現状では、東京都のどの地域で新型コロナが拡大しているのでしょうか。
東京都の資料をもとに紹介します。
都内の広い地域で流行中
2022年7月5日から11日の1週間に、東京都で発生した新規陽性者は「56,078人」でした。
これを、地域の保健所別に見ると、「区部(23区)」と「市部(都下)」のすべての保健所で流行の目安となる「500人」を超えています。
「島嶼(とうしょ、島部)」を除いた、都内のすべての地域で、新型コロナが広まっていることが分かります。
「千代田区」が流行の中心
もう少しくわしく、今度は「人口10万人当たりの新規陽性者数」で見てみましょう。
人口当たりの新規陽性者数が一番多いのは「千代田区」です。
10万人当たりの新規陽性者は「1,306人」で、東京都の平均の3倍以上になっています。
次に多いのが「台東区」で「920人」でした。
こちらも、都の平均の2倍以上です。
3位以降も、「港区」「新宿区」「中央区」と、「千代田区」に隣接する区が続きます。
現在の新型コロナウイルスの流行は、千代田区を中心とする、人の動きが多い都心部で拡大しているのです。
まず行動の制限を、できればワクチンも
流行の中心が都心部であることは分かりましたが、それに対して、どのように対策すれば良いのでしょうか。
まず、感染しやすい行動を避けることが大切です。
現時点では、「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」のような、公的な行動制限は行なわれていません。
しかし、流行の再燃を受けて、企業や学校などでは、行動のガイドラインを厳しくする例が増えています。
自分や家族が所属する組織のガイドラインを確認し、その上で、できるだけ人混みを避けるように行動してください。
基本的には、人と深く触れ合う機会を減らしましょう。
例えば、都心部のオフィスに通勤するのではなく、自宅でテレワークできるのであれば、そちらを選びます。
また、会議も会議室というリアルの場で行なうのではなく、電子会議に切り替えます。
公共交通機関を利用する場合は、マスクを着用し、できるだけ人との距離を取ってください。
密になりやすく、マスクを外す機会が多い「人との会食」は、できるだけ避けます。
もう一つは、ワクチンの接種です。
「3回目の接種」は「12歳以上」で接種できます。
もし、まだ「3回目の接種」をしていなければ、接種を検討してください。
そして、対象者が限られている「4回目の接種」の対象となる家族がいる場合も、できるだけ早く接種してください。