認知症による行方不明者が増加中。「60代」以上では最大の原因
[2022/7/21 00:00]
2021年の行方不明は約8万人
警察庁が、2021年の行方不明者の状況を公開しています。
2021年の行方不明者は「79,218人」でした。
これは、記録の残る1956年以降で最少だった前年より、少し増えています。
認知症が原因の行方不明が2割以上
行方不明者のうち、認知症が原因の人は「17,636人」でした。
これは、すべての行方不明者のうち22.3%にあたります。
そして、認知症を原因とする行方不明者は、年々増えています。
「60代以上」では最大の原因
認知症を原因とする行方不明者は、高齢者ほど多くなります。
年齢別に見ると、「60代」「70代」「80歳以上」では、認知症を原因とする行方不明者が、もっとも多くなっています。
99%は1週間以内に見つかる
認知症が原因で行方不明になった人の「99.4%」は、1週間以内に見つかっています。
これは、行方不明者全体の83.4%よりも高い割合です。
認知症が原因の行方不明は、早く見つかりやすいと言えるでしょう。
行方不明に気づいたら警察へ
認知症が原因の行方不明者は、年々増えています。
そのため、各自治体でも、さまざまな対策が用意されています。
例えば、東京都八王子市では、本人に持たせるためのGPS端末の貸出を行なっています。
まず、もよりの自治体のホームページで「認知症 行方不明」などのキーワードで検索してみてください。
なお、行方不明になった場合は、警察に届けて捜索をしてもらうのが基本です。
行方不明が長期化した場合は、厚労省の「身元不明の認知症高齢者等に関する特設サイト」で、県別の情報をチェックしてください。