タバコの煙を不快に思う人は「83%」。場所は「路上」

[2022/11/8 00:00]

タバコの煙についての世論調査

内閣府が「タバコ対策」についての世論調査の結果を公開しています。

2022年8月から9月にかけて、郵送で行なわれた調査には、18歳以上の1,556人が回答しています。

この記事では、タバコの煙についての回答を紹介します。

不快に思う人が「83%」

まず、「喫煙者のタバコの煙」に関する気持ちを聞いています。

「不快に思う」人が多く、「83%」に達しました。

「不快に思わない」人は、「16%」です。

出典:内閣府のデータをもとに編集部が作成

不快に感じる場所は「路上喫煙」

タバコの煙を不快に思った場所を聞いています。

一番多いのは「路上」で、70%を超えました。

路上ですれ違う人が「歩きタバコ」をしていることが多いのでしょう。

国内では、東京都千代田区のように、条例によって路上での喫煙を禁止し、2万円以下の罰金を課している例もありますが、まだ少数派です。

次に多いのが「レストランなど食事をする店舗」で、50%です

その次が「居酒屋など飲酒をする店舗」で、40%でした。

現在、原則として飲食店は禁煙になっています。

しかし、禁煙が守られない場合もあるのでしょう。

また、小規模な店舗では、店頭で表示をすることで喫煙可能となっています。

タバコの煙を避けたい場合は、入り口で表示を確認してください。

出典:内閣府のデータをもとに編集部が作成

公共性の高い施設は「敷地内」の禁煙を希望

最後に、政府に期待する受動喫煙対策を聞いています。

「病院/学校など公共性の高い施設の敷地内での禁煙」が一番多く、次が「屋外で喫煙できる場所を減らす」でした。

また、「小規模店舗を含む飲食店の禁煙」も入っています。

出典:内閣府のデータをもとに編集部が作成

もう喫煙者は「17%」しかいない

厚労省による「国民健康・栄養調査」では、タバコを毎日吸う人は「15.8%」、時々吸う人が「0.9%」でした。

つまり、タバコを吸う人は、全体の17%ぐらいしかいません。

一方、「タバコを吸わない」人は「75.5%」に達しています。

今回の調査でも、8割以上の人が、タバコの煙を不快に感じていますが、そのほとんどは、「非喫煙者」と考えて良いでしょう。

国内の喫煙者の割合は、ずっと減り続けており、タバコを吸わない人が大半を占めています。

今後も、喫煙できる場所や状況は、減り続けていくと考えた方が良いでしょう。

[シニアガイド編集部]