今年のスギ花粉は過去10年で最多。関東、北陸、中国地方が危険

[2023/1/18 00:00]
赤色は過去10年の実績を超えた県

関東、北陸、中国地方が危険

環境省が、今年のスギ花粉の調査結果を公開しています。

今年のスギの雄花は、関東、北陸、中国地方で多く、14の都県で過去10年で最大となりました。

これらの地域では、今年の春には、スギ花粉の飛散量が極めて多くなる見込みです。

一方、東北北部と四国の一部では、例年よりも少なめです。

過去10年の実績を超える

今回の調査は、2022年の年末に、スギの雄花がどれだけ点いているかを計測しています。

スギの雄花が多いと、春になって飛ぶスギ花粉が多くなります。

例えば、新潟県では、今回の調査では「12,702個/平方m」のスギの雄花がありました。

これは、過去10年で最大だった「7,871個/平方m」を、大きく上回っています。

このようにスギ花粉が増えたのは、前の年の夏に日照時間が長く気温が高かったためです。

一方、岩手県、秋田県、徳島県では、昨年夏の日照時間が短く、雄花が少なくなっています。

そのため、スギ花粉の飛散も少ないと予想されます。

関東はヒノキ花粉も多い

なお、関東地方では、スギと並ぶ花粉症の原因であるヒノキの雄花も多いと報告されています。

つまり、来年の春は、スギ花粉の1カ月後にシーズンが来る、ヒノキの花粉も多いと予想されます。

マスク以外の対策も準備を

ここ数年は、新型コロナウイルス感染症のために、マスクを着用する生活を強いられたこともあって、花粉症は話題となりませんでした。

しかし、今年の春は、地域によってはスギ、ヒノキとも大量の花粉が飛ぶことが予想されています。

2月に入ると、すぐにスギ花粉が飛ぶ時期に入ります。

洗濯物の室内干しや、こまめな掃除、抗ヒスタミン剤の準備など、花粉症への対策を進めてください。

[シニアガイド編集部]