東京都の人口は2030年が最大。1,424万人からゆるやかに減少する
[2023/3/1 00:00]
2030年に人口が最大となる
今後の東京都の人口は、2030年にピークを迎え、その後はゆるやかに減少することが分かりました。
東京都が公開した推計によれば、2030年の人口は「1,424万人」となります。
その後は減少に転じ、2065年には1割以上少ない「1,228万人」まで減少します。
23区は2035年まで人口が増える
東京都全体の人口のピークは「2030年」ですが、「区部(23区)」に限ると、2035年となります。
その後、人口は減少しますが、減り方はゆるやかです。
一方、「多摩/島部(都下)」の人口は、早くも2025年にピークを迎えます。
都下は、早く人口が減り始め、減り方も大きくなります。
23区と都下の人口の減少の差は、住宅の価格や、社会的インフラの維持などにも影響するでしょう。
人口が減る原因は「社会増」が小さくなるため
東京都の人口が減る原因は、2つあります。
1つは、出生数の減少による「自然減」です。
東京都の出生率は全国でもっとも低く、2012年以降は「自然減」が続いています。
もう1つは、全国的に人口が減少するため、他県からの転入者による「社会増」が小さくなることです。
これまで、東京都は「自然減」を「社会増」が補ってきましたが、今後は、それが難しくなっていくと予想されています。
高齢者の人口は2050年にピーク
東京都全体の人口は2030年から減りますが、65歳以上の高齢者の人口は、それ以降も増えていきます。
2050年には「398万人」となり、ピークを迎えます。
高齢者の人口比率である「高齢化率」も、2050年に「29.41%」でピークとなります。
東京都の人口をめぐる状況は、他県に比べれば、かなり有利な状況です。
それでも「少子高齢化」の影響は小さくありません。
自分が高齢者になる頃には、かなり厳しい状況であることを覚悟しておきましょう。