振り込まれる年金が増える6月15日の前に、「年金額改定通知書」を確認しよう
新年度の振込額を知らせるハガキが届く
国民年金と厚生年金を受け取っている人に「年金額改定通知書」が届き始めています。
これは、年金の金額が変わることを通知するための書類で、2つに開く「圧着ハガキ」で届きます。
圧着ハガキは、ハガキの隅からめくることで、大きく開くことができます。
開いたハガキの片面は「年金額改定通知書」で、昨年度と今年度の金額が、年額で記されています。
例えば、老齢基礎年金が満額ならば、昨年度は「777,800円」、今年度は「795,000円」です。
まず、今年度の年金額を確認してください。
振り込まれる金額が増えるのは「6月15日」から
同じハガキのもう一方の面には、「年金払込通知書」が印刷されています。
年金は、振込は2カ月分を1度にまとめて振り込まれます。
例えば、4月分と5月分の2カ月分が、6月15日に振り込まれます。
今年度の年額が「795,000円」とすれば、振り込まれる金額は「132,500円」になります。
月額が「66,250円」ですから、その2カ月分です。
昨年度の振込額は「129,633円」でしたから、今年度は「2,867円」増えました。
なお、「介護保険料」や「所得税」「住民税」が年金から天引きされている人は、その分が引かれます。
最終的な振込額は「控除後振込額」という欄に書かれていますので、確認してください。
「年金生活者支援給付金」も通知が届く
年金額が少ない上に、一定の条件を満たしている場合は、「年金生活者支援給付金」が年金と一緒に振り込まれます。
「年金生活者支援給付金」についても「支給金額(改定)通知書」というハガキが届きます。
「年金生活者支援給付金」は、月額で規定されているので、年額は記されていません。
今年度の基準額は、月額で「5,140円」です。
昨年度の基準額は「5,020円」でしたから、少し増えています。
なお、実際の金額は、個人の条件によって異なるので通知書で確認してください。
また、「振込通知書」の方には、振込額が書かれています。
「年金生活者支援給付金」が基準額の場合、その2倍ですから「10,280円」になります。
「年金生活者支援給付金」がある人は、今年度の金額と振込額を確認してください。
なお、通知書のハガキを紛失してしまった人は、日本年金機構の「ねんきんネット」でも確認できます。
こういうときのためにも「ねんきんネット」を使えるようにしておきましょう。