年度が変わっても、年金の振込額が増えるのは6月からです。今月はこれまで通りなのでご注意を

[2023/4/11 00:00]

4月に振り込まれる年金は前年度分

2023年度は、3年振りに高齢者向けの老齢年金が引き上げられました。

2023年4月分から1.9%引き上げられます。

例えば、国民年金の老齢基礎年金は、満額で「64,816円」だったのが、今年度は「66,250円」へと、1,434円上がります。

年金は2カ月分がまとめて振り込まれるので、満額ならば2,868円も振り込まれる金額が増えます。

数千円とはいえ、振込額が増えるのを楽しみにしている方もいるでしょう。

しかし、ここで注意が必要です。

今年度、最初の年金の振込日は4月14日ですが、このときに振り込まれる金額は、まだ増えていません。

実は、4月に振り込まれる年金は、前年度の2月分と3月分なのです。

金額が引き上げられる4月分は、5月分といっしょに6月15日に振り込まれます。

4月に年金額の改定などがあっても、それが振り込みに反映されるのは6月になってからなのです。

振り込みについての3つのルール

日本の年金には、振り込みについて、次のようなルールがあります。

  • 年金は2カ月分をまとめて、2カ月に1回振り込まれる
  • 振込日は「偶数月の15日」
  • 15日が土曜日、日曜日、祝日のときは、その直前の平日に振り込まれる

特に年度替わりは間違いやすいので、注意してください。

最後に、振込日と、それが何月分なのかという関係をまとめておきましょう。

  • 6月15日(4月/5月分)
  • 8月15日(6月/7月分)
  • 10月15日(8月/9月分)
  • 12月15日(10月/11月分)
  • 2月15日(12月/1月分)
  • 4月15日(2月/3月分)
[シニアガイド編集部]