9月初旬に「年金生活者支援給付金請求書」が届いたら、必ず手続きをしましょう。それだけで年金が増えます。
とても大切な「年金生活者支援給付金」のハガキ
「年金生活者支援給付金」は、年金の金額が少ない人の生活を支援するための手当が、年金に上乗せして支給される制度です。
「年金生活者支援給付金」の良いところは、自分がその制度に該当するかどうかを日本年金機構が自動的に判定してくれることです。
いくつかの条件に合致して、年金生活者支援給付金の支給が決まると、9月の初旬に、日本年金機構から通知が送られてきます。
手続きも簡単で、通知に同封されている「請求書」に、「提出日」「氏名」「電話番号」の3つを記入して返送するだけで、手続きが終わります。
早ければ次の年金支給日から、「年金生活者支援給付金」が上乗せされた金額が振り込まれるようになります。
つまり、自分がその制度に該当するかどうかを判断する必要はありませんし、受取口座も年金と同じなので登録する必要がありません。
送られてきたハガキを1枚返送するだけで、簡単に年金が増えるのです。
「年金生活者支援給付金」の通知が届いたら、とりあえず、すぐに返信するとおぼえておきましょう。
受け取っている人の7割は「老齢年金」の受給者
「年金生活者支援給付金」は、2022年の時点で約775万人が受け取っています。
では、どんな人が、どれぐらい受け取っているのでしょうか。
一番多いのは「老齢年金」を受け取っている人です。
年間の所得が少し多い「補足的老齢年金」の人と合わせると、7割を超えます。
次に多いのが「障害年金」を受けている人で、全体の4分の1あります。
「障害年金」と「遺族年金」については、年金生活者支援給付金の支給条件がゆるいので、受け取っている人が多いのです。
「障害年金」なら、月に5千円以上増える
「年金生活者支援給付金」の支給金額を月額で見てみましょう。
平均支給額が一番多いのは「障害年金」を受けている人です。
金額は「5,458円」です。
年金の振込は、2カ月分まとめて振り込まれますから、1回の振込額が1万1千円ぐらい増えると思えば良いでしょう。
「遺族年金」の人は約5千円、「老齢年金」の人は約4千円です。
なお、「年金生活者支援給付金」は、年金の金額とシンクロして、毎年変わります。
1度手続きするだけで、ずっと年金が増える
「年金生活者支援給付金」の手続きは、1度行なえば、翌年からは自動的に処理されます。
毎年手続きをする必要はありません。
1回手続きをすれば、ずっと年金の振込額が増えるのです。
なお、日本年金機構の方で、該当するかどうか判断できない場合は、所得などの詳しい情報を尋ねるための書類が届きます。
その場合も、すみやかに手続きをして、できるだけ早く「年金生活者支援給付金」を受け取ってください。