10月は4千品目以上の食料品が値上げ。「第三のビール」や「ハム/ソーセージ」などが値上がり

今年3番目の大規模な値上げ
調査会社の東京商工リサーチによれば、10月の飲食料品の値上げは「4,151品」に及ぶことが分かりました。
これは、今年に入って3番目に大規模な値上げです。

「第三のビール」や「ワイン」が値上げ
10月の値上げの目玉の1つが「酒税法の改正」です。
お酒の値段のうち、税金が占める割合は少なくありません。
今回、お酒の種類別に税率が改正されるので、値上げされるジャンルと、値下げされるジャンルに分かれます。
値上げされるジャンルは、「第三のビール(新ジャンル)」「ワイン」「焼酎」です。
一方、「ビール」や「日本酒」などは値下げされます。
値上げと値下げが入り交じっていますから、いつも買うお酒が、いつもと同じ値段であるかどうかを確認してください。
これを機会に、いつもと違うお酒に挑戦しても良いでしょう。
ハム/ソーセージの値上げが拡大
10月のもう一つの目玉がハム/ソーセージです。
すでに、大手の日本ハムが9月に値上げしていますが、10月は伊藤ハム、米久、プリマハム、丸大ハムなどが追随します。
「リポD」や「アポロチョコ」も値上げ
10月は値上げされる品目が多いので、知名度の高い商品も少なくありません。
例えば、栄養ドリンク剤の「リポビタンD」(大正製薬)や、チョコレートの「アポロ」(明治)も値上げが予定されています。
イオンの値上げの影響に注目
各種の値上げが相次ぐなかで、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」が31品目の値下げを発表しています。
今年に入ってからの飲食料品の値上げは、原材料の値上がりなど理由があってのことなので、これが、そのまま業界全体の値下げにつながるわけではありません。
しかし、引き続く値上げによって、庶民の家計は苦しくなっています。
どれぐらいの値上げをいつまで続けるのかは、企業としても悩むところなのです。
今後も、値上げが続くかどうかを見通す上で、イオンの動きからは目が離せません。
