10月は4千品目以上の食料品が値上げ。「第三のビール」や「ハム/ソーセージ」などが値上がり

[2023/10/1 00:00]

今年3番目の大規模な値上げ

調査会社の東京商工リサーチによれば、10月の飲食料品の値上げは「4,151品」に及ぶことが分かりました。

これは、今年に入って3番目に大規模な値上げです。

出典:東京商工リサーチ

「第三のビール」や「ワイン」が値上げ

10月の値上げの目玉の1つが「酒税法の改正」です。

お酒の値段のうち、税金が占める割合は少なくありません。

今回、お酒の種類別に税率が改正されるので、値上げされるジャンルと、値下げされるジャンルに分かれます。

値上げされるジャンルは、「第三のビール(新ジャンル)」「ワイン」「焼酎」です。

一方、「ビール」や「日本酒」などは値下げされます。

値上げと値下げが入り交じっていますから、いつも買うお酒が、いつもと同じ値段であるかどうかを確認してください。

これを機会に、いつもと違うお酒に挑戦しても良いでしょう。

ハム/ソーセージの値上げが拡大

10月のもう一つの目玉がハム/ソーセージです。

すでに、大手の日本ハムが9月に値上げしていますが、10月は伊藤ハム、米久、プリマハム、丸大ハムなどが追随します。

「リポD」や「アポロチョコ」も値上げ

10月は値上げされる品目が多いので、知名度の高い商品も少なくありません。

例えば、栄養ドリンク剤の「リポビタンD」(大正製薬)や、チョコレートの「アポロ」(明治)も値上げが予定されています。

イオンの値上げの影響に注目

各種の値上げが相次ぐなかで、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」が31品目の値下げを発表しています。

今年に入ってからの飲食料品の値上げは、原材料の値上がりなど理由があってのことなので、これが、そのまま業界全体の値下げにつながるわけではありません。

しかし、引き続く値上げによって、庶民の家計は苦しくなっています。

どれぐらいの値上げをいつまで続けるのかは、企業としても悩むところなのです。

今後も、値上げが続くかどうかを見通す上で、イオンの動きからは目が離せません。

出典:東京商工リサーチ
[シニアガイド編集部]