新型コロナの流行がさらに拡大。36の道県で注意報レベルを超える

[2024/1/29 00:00]
赤は「警報レベル」、黄は「注意報レベル」に達した県

36の道県で「注意報レベル」を超える

2024年に入ってから、新型コロナウイルス感染症の患者がさらに増えています。

現在、新型コロナは各地方の定点病院ごとの患者数が報告されています。

新型コロナと性質が似ているインフルエンザでは、1定点当たりの患者数が10人を超えると「注意報」が発令されます。

2024年1月21日の時点では、36の道県で「注意報レベル」を超えています。

「注意報レベル」を超えていない県は11しかありません。

新型コロナの患者数が「注意報レベル」を超えていない県

  • 青森県 6.37人
  • 福井県 7.69人
  • 秋田県 7.78人
  • 沖縄県 7.80人
  • 大阪府 7.96人
  • 東京都 8.33人
  • 滋賀県 9.10人
  • 島根県 9.13人
  • 兵庫県 9.20人
  • 神奈川県 9.57人
  • 京都府 9.70人

全国的に患者数が増加

なお、全国平均では1定点当たりの患者数も「12.23人」で、注意報レベルを超えました。

注意報レベルを超えるのは、昨年の9月以来となります。

出典:厚労省

現在の主流は「JN.1」

東京都のモニタリングによれば、現在の流行の主流となっているのは「JN.1」と呼ばれる変異株です。

「JN.1」は、オミクロン株の1つで、昨年12月から主流となりました。

「JN.1」は、人体の免疫をすり抜ける能力が向上したおそれがあります。

これまで以上に感染予防に注意してください。

なお、「JN.1」は、これまでの変異株に比べて症状が重くなりやすいということはありません。

出典:厚労省

入院患者も増えている

新型コロナが勢いを取り戻している状況は、重症化して入院した患者数にも表れています。

こちらも、3千人を超えました。

特に高齢者は、新型コロナに感染すると重症になりやすいので、注意が必要です。

出典:厚労省

新型コロナのワクチンは3月末まで無償

今年に入って流行が再燃した新型コロナは、警戒が必要な状況になっています。

マスクの着用や手洗いの励行など、両方の病気に有効な対策を行なってください。

また、新型コロナが重症化しやすいとされる「高齢者」と「持病を持っている人」については、ワクチンの接種も検討してください。

2024年3月31日までは「令和5年秋開始接種」として、無償でワクチンの接種を受けることができます。

[シニアガイド編集部]