新型コロナの国内感染者が確認されてから4年が経過。しかし、「コロナ禍は終わった」と感じている企業は4割しかいない
[2024/2/19 00:00]
新型コロナの国内初感染から4年が経過
新型コロナウイルス感染症の患者が、国内で初めて見つかったのは2020年1月15日です。
それから、4年以上が経過しました。
しかし、「コロナ禍は終わった」と考えている企業は、全体の4割しかいないことが分かりました。
半分以上の企業は、まだコロナ禍の影響を感じているのです。
「コロナ禍は終わった」は4割しかいない
調査会社の帝国データバンクが、2024年2月に行なったインターネット調査には、1,266社が回答しています。
回答した企業のうち、「コロナ禍は終わった」と答えた企業は「40.6%」でした。
「コロナ禍が終わった」と考えている企業は、半分以下なのです。
次に多いのは「コロナ禍は続いている」で「31.3%」です。
そして、「どちらとも言えない」が27.7%ありました。
つまり、6割近い企業が、今でもコロナ禍の影響を感じているのです。
周囲に感染者がいるうちは終わらない
各企業は、どのような状況でコロナ禍の変化を感じているのでしょうか。
「コロナ禍が終わった」とする企業では、次のようなコメントがありました。
- 「客先への訪問禁止などはなくなり、設備投資再開の動きも活発になるなど引き合い自体は多い。事業への直接的な影響としてのコロナ禍は『終わった』と言える」(機械製造)
一方、「コロナ禍は続いている」と答えた企業からは、次のようなコメントがありました。
- 「周囲に感染者が出ているため、まだ終わったとは言い難い」(建設)
- 「観光バス事業においては、稼働水準がコロナ前にはまだ至っていない」(運輸・倉庫)
やはり、感染者が今なお発生している状況では、企業の危機意識は消えないようです。
また、新型コロナ流行前の実績に回復していない業種では、コロナの影響を感じていることが分かります。
帝国データバンクでも、「新型コロナウイルス感染症は5類に移行しましたが、感染が収束したとは言えない状況が続いて(いる)」といった感染症の専門家の意見もあるなかでは、すべての企業でコロナ禍が終焉を迎えたと考えるには、まだ時間を要するだろう、とコメントしています。