「人生の三大支出」の1つ「教育資金」は、全部公立でも1千万円以上

[2018/1/31 00:00]

「人生の三大支出」に入るぐらい教育にはお金がかかる

自分の人生を考える上で、備えておかなければならない大きな支出が3つあります。

それは、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」です。

これを「人生の三大支出」と言います。

この記事では、そのうちの1つである「教育資金」について、幼稚園から大学までの期間に、どれぐらいの学費を想定しておけば良いか紹介します。

紹介する数字は公的な機関によるものです。

平均値ですから、個別の学校の学費とは異なりますが、ざっくりとした計算をするには十分に信頼できる数字です。

幼稚園から高校までで「540万円」以上

最初に、幼稚園から高校までの学費を見てみましょう。

ここでは文部科学省による調査データを利用しています。

金額は、入学から卒業までにかかる学費を、給食費などの実費も含めて合計したものです。

出典:データを基に編集部が作成

これを見ると、私立小学校は、とてもお金がかかることが分かります。期間が6年と長いこともありますが、公立小学校の4倍以上の金額が必要となります。

最終的に私立大学を目指す場合でも、どの時点から私立学校に通わせるかが、ポイントとなることが分かります。

このデータをもとに、主なコース別にかかるお金をグラフで見てみましょう。

出典:文部科学省

幼稚園から高校まで「公立」で通すと「540万円」ですが、全部「私立」で通すと「1,770万円」かかります。

その差は3倍以上あります。

4年制大学は国公立でも「500万円」

次に、高校卒業後の高等教育について考えてみましょう。

ここでは、政府系金融機関の日本政策金融公庫のデータを紹介します。

金額は、入学時に必要な入学金と、在学期間中に必要な学費の合計です。

出典:データを基に編集部が作成

これを見ると、高専/専修/各種学校や私立短大でも、意外にお金がかかることが分かります。

4年制大学は、公立/私立を問わず、さらに学費がかかります。

国公立でも500万円弱、私立理系なら900万円と見ておきましょう。

さきほどの高校までの分と合わせてみると、幼稚園から大学まで、ずっと国公立で通しても「1千万円」掛かることになります。

ずっと私立で、大学が理系ならば、「2,700万円」ぐらい必要になります。

仕送りの平均は、1年で145万円

さらに、地元の大学ではなく、大都市にある大学へ進学した場合、仕送りが必要となります。

この調査によれば、仕送りの金額は年平均145万円です。

4年間では580万円になりますから、学費と合わせると、国公立大学でも1千万円かかる計算になります。

あらかじめ準備しておかないと、すぐに払うのは難しい金額です。

支援制度を積極的に利用しよう

ここまで見てきたように、私立学校に通わせる場合は、どの時期から私立にするかによって、学費に大きな差が出ます。

特に、私立小学校は在学期間が長く、費用がかさみます。

安易に受験すると、金銭的な余裕がない家庭では、中学校以降の学費が苦しくなってしまいます。

ただし、ここで挙げた金額が必ずかかるわけではありません。

高校を対象とした「高等学校等就学支援金制度」のような制度を忘れてはいけません。

また、給付型や貸与型の奨学金や、国による教育ローンという手段もあります。

これらの制度を利用すれば、かなり負担を軽くすることができます。まずは、在学中の学校の事務部門に相談しましょう。いろいろな制度を紹介してくれるはずです。

最終的な進路は、子供の希望と親の希望、そして利用できる資金のバランスを考えて判断しましょう。

【お知らせ】この記事は、2018年1月31日に内容を更新しました。

[シニアガイド編集部]