6割以上の人は、自分の老後のお金に不安を抱いている
老後のお金が準備できている人は少ない
「6割以上の人が、自分の老後についての金銭面での準備に不安を抱いている」という調査結果が出ています。
この調査は、PGF生命がインターネット上で行なったもので、20~79歳の男女2,000名を対象としています。
「金銭面での自分の老後の備えについて満足しているか」という設問に対し、「満足していない」人が61.4%と多く、「満足している」という回答は11.7%に留まりました。残りの27.0%は「どちらともいえない」と回答しています。
老後のお金が準備できていると自覚している人は1割強に留まり、大半の人が不安を抱いているようすが伺えます。
なお、「満足していない」という回答を年代別に見ると、40代が一番多くなっています。責任も重く、出費も多い年代なので、老後の準備が進まず不安を感じやすいのでしょう。
また、「老後の備え」についての具体的な方法は、「普通預金」「定期預金」「公的年金」「生命保険」「個人年金保険」の順でした。
老後の備えについて「満足している」という回答者は、「定期預金」「公的年金」「生命保険」を使っている比率が高くなっています。これらの手段を使って準備することが、金銭面での安心感につながると分析されています。
また、「自分が亡くなった後の備えに満足していますか」という設問に対しても、ほとんど同じ傾向で、満足している人は1割強に留まっています。老後と同様に、自分が死んだ後の準備についてもなかなか手がつけられない状況が伺えます。
死ぬ前にやっておきたいことは「感謝の気持ちを伝える」
「元気でいられるうちにやっておきたいこと」という設問では、「お世話になった人に感謝の気持ちを伝える」という回答が一番多くなっています。この回答が1位なのは、各年代に共通でした。
また、「50代」と「60代・70代」では、「相続や遺品整理の段取りをしておく」と「自分のお葬式・お墓の手配をしておく」という回答が、他の年代に比べて多くなっています。50代になると、いわゆる終活を意識し始めることがうかがえます。