老後の生活に不安を感じている人は8割以上
老後に不安を感じている人は多い
「老後生活に対して不安感を抱いている人は8割を超える」という調査結果が出ています。
これは、公益財団法人 生命保険文化センターが、2013年に行なった「生活保障に関する調査」によるものです。
全国の18~69歳の男女、4,043名に面接して得た回答で、「老後に対する不安感」という報道の際に、よく引用される数字です。
データの出典はこの調査に依っており、グラフは編集部が作成しました。
「非常に不安を感じている」人が4分の1
まず、「老後生活に対して不安を感じますか」という質問です。
「不安を感じる」と回答した人が8割を超えています。程度の差はありますが、ほとんどの人は老後生活に不安感を持っています。
「非常に不安を感じる」人も、全体の4分の1に及んでおり、不安感の強さがうかがえます。
老後への不安感は金銭的問題が原因
では、老後生活の何に不安を感じているのでしょう。複数回答ありで聞いています。
一番多いのは、「公的年金だけでは不十分」というお金の問題でした。3位と4位もお金の問題で、老後に対する不安の多くが金銭的問題によることがわかります。
老後は、今よりも慎ましい生活になると思っている
それを裏付けるように、「現在と比較した老後生活のイメージ」について聞くと、「(現在よりも)慎ましい生活」という回答が7割を超えました。
多くの人が、老後は現在よりも経済的に厳しい生活が必要になると感じています。
公的年金だけでは生活費はまかなえないと認識
公的年金について、もう少し詳しく「公的年金だけで、老後の生活費がまかなえるか」と聞いています。
8割の人が、「公的年金だけではまかなえない」と思っています。
年金を柱としながら、他の手段で補う
しかし「老後の生活費をどんな方法で準備していますか」という質問の1位は「公的年金」でした。
2位は「預貯金」、3位は「企業年金と退職金」です。
公的年金だけでは足りないと認識していますが、だからと言って公的年金を無視しているのではありません。
公的年金を柱として、足りない分を貯金や企業年金、退職金などで補うという方針がうかがえます。