地方移住希望者の価値観は7つのタイプに分類できる

[2016/1/13 00:00]

博報堂が移住希望者のタイプを分析

広告代理店の博報堂が、地方移住希望者の価値観を7つのタイプに分類して公開しています。

これは、全国の20歳~69歳の男女2,000人を対象とする「地方移住者タイプ別分類調査」をインターネット上で行なった結果を分析したものです。

博報堂では、これまで一括りにされてきた地方移住希望者に対し、7つのタイプ別にアプローチすることで、効率的なプロモーションが実施できるとしています。具体的には、移住希望者の価値観を把握する調査分析手段として、地方自治体に提供されます。

地方移住・定住希望者の7つのタイプ

7つのタイプを順に紹介します。移住希望者の方は、自分がどのタイプに当てはまるか考えてみましょう。

タイプI:こだわりモノづくり志向
自分の好きなこと、やりたいことにのみ、時間と手間を集中させたシンプルライフを理想とするタイプ。自分で農作物を育てたり、伝統的なモノづくりといったことにも興味があり、仕事に生きるよりも、自由に、自分らしく、生活を楽しむことを重視。
タイプII:スローライフ志向
都会の忙しさや、煩わしい人間関係に疲れ、仕事からは離れ、のんびり気ままな田舎暮らしを志向するタイプ。移住によって、おいしい食べ物、水・空気に囲まれた、健康で安定したナチュラルライフを理想とする。
タイプIII:アーリーリタイア志向
老後は自分の好きなことや興味のあることに囲まれながら、できるだけのんびりと、豊かで楽な生活をおくることを志向する。現状、日常生活への満足度が全体的に低く、解放されて日々のんびり過ごすことへの欲求が強い。
タイプIV:教育移住志向
家族の幸せを第一に考え、自然豊かな環境のもと、子供によりよい教育を与えられる場所を模索している。
タイプV:地域コミュニティ創造志向
家族・友人や近所に住む人々との関係性を大切にし、コミュニケーションを楽しむタイプ。ボランティア等に参加し、地域に根差した活動で、地域社会の活性化を積極的に図ることを考えている。
タイプVI:スタートアップ志向
自分を磨き、自分の力でビジネスを起業。新しいことにどんどんチャレンジして、世の中に自分を表現できる場所を探しているタイプ。
タイプⅦ:地域(社会)貢献志向
社会や地域の問題に積極的に取り組み、自分の知識・経験・能力を社会に還元することを自分の役割と考えているタイプ。

タイプ別の性別年齢構成図

タイプ別の「性別年齢構成図」も公開されています。分類された7つのタイプごとに、性別や年齢が大きく異なることが分かります。

タイプ別の性別年齢構成図 出典:博報堂
[シニアガイド編集部]