癌よりも平均入院日数が長い、あの病気

[2016/1/19 00:00]

「癌」よりも入院期間の長い病気がたくさんある

「あなたの怖い病気は何ですか」と聞けば、多くの人は「癌」を挙げるでしょう。「癌」は怖い病気の代表です。

公式には「悪性新生物」と呼ばれる、この病気は日本人の死因の1位であり、約30%を占めています。怖がられるのも当然でしょう。

しかし、生活にダメージを与えやすい入院日数の長さで見ると、癌よりも怖い病気がたくさんあります。

今回は、2015年12月に発表されたばかりの厚労省のデータをもとに、主な病気の平均入院日数を紹介しましょう。

平均入院日数が1年半に及ぶ病気も

下に掲げた表が、主な病気の平均入院日数です。

1位は「統合失調症」、2位は「認知症」、3位は「アルツハイマー病」です。

統合失調症では、入院日数は546日ですから、ほぼ1年半に及びます。

病気の分類で言うと、「精神及び行動の障害」、「神経系の疾患」、「循環器系の疾患」などの入院期間が長くなる傾向にあります。

主な病気の平均入院日数 出典:厚労省

病気を予防し、万一にも備えよう

入院日数が長くなると、働けない期間が長くなり、入院に係る諸経費がかさむなど、金銭的な負担が大きくなります。

いざというときのための預貯金や保険で備えましょう。また、健康保険の「高額療養費制度」や、被用者保険の「傷病手当金制度」など、患者の支えとなる制度が用意されていますので、それらについても知識を蓄えて備えましょう。

なにより、健康的な生活を送れるように、健康診断や運動、ストレスの解消など、病気を予防する行動が大切です。

[シニアガイド編集部]