毎年5千人が溺死するお風呂場で、安全に入浴するための注意
[2018/1/29 00:00]
毎年5千人が、浴槽で溺れ死んでいる
家庭の浴槽での溺死者数は10年間で約8割増加し、平成28年(2016年)は5,138人でした。
過去5年を見ても、毎年4千人以上が、浴室で溺れ死んでいます。
そして、そのうちの90%以上は「65歳以上」の高齢者です。
高齢者にとって、入浴は危険を伴う行為なのです。
冬の入浴は特に注意が必要
入浴中の事故死は、冬季に多く、12月から2月にかけて全体の約5割が発生しています。
冬は浴室と脱衣室の温度差が大きく、ヒートショックにさらされやすい危険な季節なのです。
5つの注意を守って安全な入浴
消費者庁では、安全に入浴するために、次の5つの注意を守るように呼びかけています。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖める
- 湯温は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらない
- アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控える
- 入浴する前に同居者に一声掛けて、いつもより入浴時間が長いときは見回ってもらう
溺れている人を見つけたら、すぐに人を呼ぶ
いったん事故が起きると、すぐに死に至らなくても、重い病状となり生命の危険があります。
浴槽で溺れている人を見つけたら、すぐに対応しましょう。
まず、「浴槽の栓を抜く」「溺れている人を浴槽から出す」「人と救急車を呼ぶ」が基本です。
可能であれば、「呼吸の確認」をし、「胸骨圧迫や人工呼吸」を試みましょう。
【お知らせ】この記事は、2018年1月29日に内容を更新しました。