バスルームで溺死した人の92%が「65歳以上」
[2017/1/26 00:00]
消費者庁が、冬季の入浴中の事故について改めて警告を発しています。
入浴中の事故による溺死者は「4,804人」で、高い水準が続いています。
注目されるのは、「溺死者の92%が65歳以上の高齢者」であることです。
また、月別に見ると、12月から2月まで3カ月間に事故の5割以上が集中しており、冬季の入浴が危険であることがわかります。
冬に高齢者が入浴する場合は、慎重に行動しましょう。
入浴する際の注意事項
消費者庁では、入浴時の注意事項として6項目を挙げています。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
- 湯温は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にしましょう。
- 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
- アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控えましょう。
- 精神安定剤、睡眠薬などの服用後入浴は危険ですので注意しましょう。
- 入浴する前に同居者に一声掛け、同居者は、いつもより入浴時間が長いときには入浴者に声掛けをしましょう。
ぐったりしている人の救助方法
また、浴槽で溺れてぐったりしている人を発見した場合には、次のように救助します。
- 浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。
- 入浴者を出せるようであれば浴槽内から救出する。直ちに救急車を要請する。出せないようであれば、フタに上半身を乗せるなど沈まないようにする。
- 浴槽から出せた場合は、肩を叩きながら声を掛け、反応があるか確認する。
- 反応がない場合は呼吸を確認する。
- 呼吸がない場合には胸骨圧迫を開始する。
- 人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。できなければ胸骨圧迫のみ続ける。