定年が視野に入った50代女性正社員に聞いた、これからの働き方
化粧品メーカーで働く女性正社員へのアンケート
化粧品メーカーのシーボンは、自社の50歳以上の女性社員に、定年後のセカンドキャリアについてアンケートを行ない、結果を公表しています。
このアンケートは、「どのような働き方を希望しているか」という社員の要望を把握し、人事制度の改革や見直しにより、充実したセカンドキャリアに向けてバックアップすることを目的としています。
シーボンは、2015年4月に正社員の定年を60歳から65歳に引き上げました。さらに、65歳で定年を迎えた後も、再雇用制度や嘱託社員などの制度により、70歳までの継続雇用を実施しています。
また、1,197名の社員のうち、1、119名が女性で、女性比率は93.5%に達しています。いずれも、一般的な日本企業に対して、女性が働きやすい職場環境といえるでしょう。
そこで働く、72名の女性正社員(平均年齢55.7歳)が、どのようなセカンドキャリア意識を持っているのか見てみましょう。
「60歳を過ぎても働き続けたい」が約7割
「60歳を過ぎても働き続けたいか」という質問に対し、69%が「働きたい」と答えています。しかし、30%は「まだ、どちらともいえない」と回答しています。
働き続けたい理由は「やりがい」と「経済的な理由」
「働き続けたい理由」は、「仕事が好きでやりがいがある」が38%、「経済的な理由から」が30%でした。
「人とつながっていたい」「生きがい」という回答も10%を超えています。
約9割が60歳以降の働き方を具体的にイメージ。
「60歳以降の働き方のイメージは」という質問への回答は、積極派とワークライフバランス重視派に二極化しています。
働くことに積極的ではない、「まだ、イメージが湧かない」と「リタイヤしたい」という回答は10%以下でした。
働き続けるメリットは「経済的ゆとり」
「働き続けるメリットは」という質問には、「経済的ゆとり」が一番多く、「若い人と一緒に働ける」「脳や体が活性化する」の順になっています。
働き続けたい理由では2番目だった「経済的ゆとり」が、働くメリットでは1番になっています。
周囲の人は協力的だが心配もしている
「家族や周囲の方の反応は」という質問には、「生き生きと働く姿を好ましく思っている」が40%と多く、協力的な家族が多いようです。
「体のことなどを気遣い、心配している」が31%で続きます。