日本で初めて登場した認知症治療保険の中身
太陽生命保険が「認知症治療保険」を発売
太陽生命保険は、2016年3月に認知症の治療を支援する「認知症治療保険」を発売します。
認知症の状態を保障する商品は、国内の生命保険業界で初めてとしています。
認知症を発病した際に、どのように保障するのか、内容を見てみましょう。
「器質性認知症」が対象
この保険が対象としているのは、次のような認知症の症状です。
- 「器質性認知症」が原因
- 「時間」「場所」「人物」の認識ができない
- 症状が180日継続
「器質性認知症」の例としては、血管性認知症のほか、アルツハイマー病、パーキンソン病、クロイツフェルト・ヤコブ病による認知症が挙げられています。
保障内容は、「認知症治療給付」として10万円~300万円の範囲で保険金が出ます。
認知症以外の生活習慣病もカバー
「認知症治療保険」は、認知症以外にも「7大生活習慣病」(ガン、脳血管疾患など)、「女性疾病」(子宮筋腫、卵巣腫瘍など)、「骨折」(180日につき1回を限度)を保障対象としています。
つまり、この保険は、認知症だけがターゲットではありません。医療保険の保障範囲を認知症まで広げた保険という方が正確でしょう。
これらの病気に対しては、次のように保険金が出ます。
- 入院一時金 25,000円
- 手術給付金(入院中) 50,000円
- 手術給付金(外来) 25,000円
- 放射線治療給付金 50,000円
- 骨折治療給付金 50,000円
保険期間は10年と終身
「認知症治療保険」の保険期間は「10年」の定期と、「終身」の2種類が用意されています。
加入年齢は、10年が20歳~75歳(男性のみ72歳)、終身は20歳~85歳です。
保険料は、男女差があるタイプです。とくに終身は男女の価格差が大きくなっています。これは、女性のほうが長生きする可能性が高いからでしょう。
死亡保険金も出る「セットプラン」も用意
さらに、簡単な告知だけで加入できる「選択緩和型医療保険」と「認知症治療保険」をセットにした「セットプラン」も用意されます。
セットプランを選ぶと、保険料は上がりますが、入院時などの保障が手厚くなり、50万円の死亡保険金も出るようになります。
掛け捨てになりにくいように対策
最初に、「認知症治療保険」と聞いた時は、認知症のリスクだけに絞った単機能の保険を想像していたのですが、実際の商品は医療保険と言っても良いような対応する幅が広い保険でした。
考えてみれば、対応する病気を認知症だけに絞ると、認知症にならなかったときにまるっきり払い戻しがなくなってしまいます。対応する病気を増やして、掛け捨てになりにくいように配慮しているのでしょう。
さらに、選択緩和型医療保険とセットにして、死亡保険金も出るようにできます。そうなれば、他の保険を止めて、この保険に乗り換えるということも無理ではありません。
ただ、仕方のないことですが、保険料は高めです。
加入にあたっては、認知症にかかるリスクをどの程度と考えるかということが、判断の分かれ目でしょう。
非常に野心的な製品だけに、他社から追随する製品が出るかどうか見守りたいと思います。