60%以上のサラリーマンは、自分の老後が今の高齢者よりも悪くなると思っている

[2016/3/10 00:47]

サラリーマン1万人にアンケート

資産運用サービス会社の「フィデリティ・インターナショナル」内にある「フィデリティ退職・投資教育研究所」は、サラリーマンの老後生活について定期的にアンケートを行なっています。

2015年に行なわれたアンケートでは、サラリーマン12,177人が回答を寄せています。

今回は、アンケート結果から、老後生活のイメージについての部分を抜き出して紹介します。

図版は同社のレポートから引用しています。

自分の老後は今の高齢者よりも悪くなると60%以上が思っている

定年退職後の生活を、今の高齢者の生活と比べたイメージ

まず、「定年退職後の生活は今の高齢者と比べてどう思うか」という質問です。

一番多いのは「今の高齢者よりも悪くなっていると思う」で40.1%、次も「どちらかといえば今の高齢者よりも悪くなっていると思う」で24.4%でした。

つまり60%以上の人は、自分の定年退職後の生活は、今の高齢者の生活よりも悪くなっていると考えています。

3番目に多いも「わからない」なので、今の高齢者と同じ程度か良い生活を送れると考えている人は、とても少ないことがわかります。

実際に、「今の高齢者より良い生活が送れる」という回答は、わずか3.2%でした。

老後の最大の不安は「お金」

退職後の心配事は、なんといっても「お金」

「退職後の最も大きな心配事は何か」という質問には、「生活費が足りなくなること」が52.9%と圧倒的に多数でした。

次に「自分自身や家族の健康」が12.7%、「親の介護」が9.5%で続きます。

「自由な時間を持て余すこと」は2.3%「何をすれば良いかがわからないこと」は2.6%で、目的のない生活への不安が感じられます。

「旅行・レジャー」が老後の楽しみ

退職後の生活の楽しみ

「退職後の生活の楽しみ」という質問には、「旅行・レジャー」が35.1%、「特になし」が21.7%、「趣味や習い事」が20.0%でした。

旅行・レジャーと趣味や習い事は、老後の楽しみの定番ですが、「特になし」が多いのが気にかかります。

「家族との時間を楽しむ」は8.7%、「働き続ける」が7.9%ですが、このあたりがもう少し増えても良いと思います。

[シニアガイド編集部]