60%以上のサラリーマンは、自分の老後が今の高齢者よりも悪くなると思っている
サラリーマン1万人にアンケート
資産運用サービス会社の「フィデリティ・インターナショナル」内にある「フィデリティ退職・投資教育研究所」は、サラリーマンの老後生活について定期的にアンケートを行なっています。
2015年に行なわれたアンケートでは、サラリーマン12,177人が回答を寄せています。
今回は、アンケート結果から、老後生活のイメージについての部分を抜き出して紹介します。
図版は同社のレポートから引用しています。
自分の老後は今の高齢者よりも悪くなると60%以上が思っている
まず、「定年退職後の生活は今の高齢者と比べてどう思うか」という質問です。
一番多いのは「今の高齢者よりも悪くなっていると思う」で40.1%、次も「どちらかといえば今の高齢者よりも悪くなっていると思う」で24.4%でした。
つまり60%以上の人は、自分の定年退職後の生活は、今の高齢者の生活よりも悪くなっていると考えています。
3番目に多いも「わからない」なので、今の高齢者と同じ程度か良い生活を送れると考えている人は、とても少ないことがわかります。
実際に、「今の高齢者より良い生活が送れる」という回答は、わずか3.2%でした。
老後の最大の不安は「お金」
「退職後の最も大きな心配事は何か」という質問には、「生活費が足りなくなること」が52.9%と圧倒的に多数でした。
次に「自分自身や家族の健康」が12.7%、「親の介護」が9.5%で続きます。
「自由な時間を持て余すこと」は2.3%「何をすれば良いかがわからないこと」は2.6%で、目的のない生活への不安が感じられます。
「旅行・レジャー」が老後の楽しみ
「退職後の生活の楽しみ」という質問には、「旅行・レジャー」が35.1%、「特になし」が21.7%、「趣味や習い事」が20.0%でした。
旅行・レジャーと趣味や習い事は、老後の楽しみの定番ですが、「特になし」が多いのが気にかかります。
「家族との時間を楽しむ」は8.7%、「働き続ける」が7.9%ですが、このあたりがもう少し増えても良いと思います。